毒親で育つと不安感が消えない心理

アダルトチルドレンは不安をたくさん感じてしまう

機能不全家族とは、家族の中に安心・安全がない状態の家庭であることをいいます。

機能不全家族は、親がアルコールや薬物依存症であったり、虐待(心理的・身体的・性的・育児放棄)
秘密があったり、暴力や暴言、浮気や金銭的な問題。離婚・再婚による不安定な精神的状態が
継続的に続きストレス状態が日常的にある状態の家庭の機能が上手く機能していない事を言います。

そういう家庭で育つと何故か不安を感じやすいのかというと、無理に大人にならなくてはいけなかった子ども時代があったからです。

無理に大人になるとはどういう事かというと…

・気持ちを素直に表現できないので、一人で抱え込み解決するしかなかった。
・親の相談役になり、大人の気持ちを理解しなくてはいけなかった。
・親の都合のいい子にならないと受け入れてもらえなかったため、大人の気持ちを読まないといけなかった。
・世話をしてくれる大人がいなかった為、何も分からず他人が基準で一生懸命周りに合わせていた。
・いつ親が不機嫌になるか分からないので、毎日怯えて顔色を伺って生活して来た。
・家族の中で自分だけ嫌われている気がしていた。居場所のなさを感じていた為、存在を消していた。

上記に書いたような事があると、自分を受け入れてもらえないと幼い頃に悟り、それでも何とか受け入れられるように、自分が親の良い子(理想)になる事で、無理して大人になる事で、生き抜かなくてはいけないのです。

幼少期にしっかりと無条件の愛をもらう事で安心して過ごす事ができる。

無理して大人になる事で、心はボロボロになっていきます。

何でも一人で解決しなければいけなかった子は、幼い知識で解決するのは、とても厳しい事です。間違ったら、またその責任を負わなくてはいけなくなる。だから、何か起きるたびに、とても大きな不安を背負わなくてはいけないわけです。

もし、健全な家庭で育っていたら、解決方法を先ずは親が手本を見せてくれる。そして間違った時も、一緒に解決方法を探してくれるわけですから、安心感があるわけですね。

親の相談役だった子どもは、無意識に「お母さん(お父さん)可愛そう」が刷り込まれていて、自分の事で親を困らせてはいけない。と罪悪感が湧いてくるんです。

親の都合のいい子の場合も、親が望む姿以外は受け入れてもらえないのを知っていますから、弱い自分や甘えたい自分を表現する事ができません。

世話をしてもらえなかったら、これは存在否定と同じ事ですよね。私はネグレクトは最悪の虐待と思っています。

親の機嫌を伺わなくてはいけなかった子も、自分だけ嫌われていると感じて育った子も、毎日毎日不安の中過ごしてきました。

機能不全家庭に足りないのは、ありのままの自分を受け入れてくれる安心感と、どんな自分でも愛されているという自信がない事です。

この幼少期に起きた不幸な経験が大人になってからは、親ではなく他人にそのまま投影され、不安感を感じるのです。

機能不全家族で育ったアダルトチルドレンの生きづらさは、このように幼少期の価値観が影響しているからなのです。

不安を安心に変える。

幼少期に必要だった「安全」がなかったためにあなたの身体は緊張や強張りを覚えてしまっていて、リラックスすることや安心することができなくなってしまっています。
「安心」をすると怖いことが起きるのではないか…と常に警戒して体を緩めることに恐れを感じてしまっていることもあります。

まずはトラウマを解消し、日々の生活にちょっとした安心感を増やしていくことが必要です。
例えば、自分のために温かいお茶を淹れてあげたり、空を見てぼーっとしてみるのも良いことです。

そんな小さな「安心」を積み重ねていくと、あなたの身体は「安心」を覚えていくようになります。
セラピーでも安心を覚えてもらうような施術を心がけております。

 

あなたにお会いできることを心よりお待ちしております。

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