自分が大嫌いだと感じる心理
頑張れない自分が大嫌いになるまでに、沢山の傷ついた経験をされたのではないかと思います。
そして、長いこと自分に対してガッカリする事の方が多かったのではないでしょうか。
ある時期を境に自分に対して自信がなくなることや、物心着いた頃から自分に対して自信がなかった方。
どちらも実は、ある事が原因で様々な不調を起こしてしまうのです。
では、先ずはどうして自信が持てなくなってしまうのでしょうか?その理由は…
自信というのは書いて字のごとく自分を信じると書きます。自分を信じる事が出来なくなる状態になってしまう状態が自信喪失ですね。
子どもの頃は自信があるとかないとか考えた事なかったけど、社会人になってから自分に対して全く自信が持てなくなった。とおっしゃられるA子さん。
幼少期から自信がなくいつも人の顔色ばかりを伺ってしまうB子さん。
どちらにも言える事があります。それは長い期間に渡って否定される言葉を掛けられ続けた事が原因になっていました。
一度否定されただけなら、傷つきはしますが、自信喪失とまではなりませんよね。
ですが、それが長く続くと暗示になってしまい。自分に対して信じる事が出来なくなりダメなんだ…と自分が大嫌いになってしまいます。
自分が〇〇できないからダメなんだ。自分の〇〇な能力がないからダメなんだ。と相手の言葉を信用してしまうようになり、そこからは何を言われても、どんな態度を取られても責められているように感じる。
ここで大抵の人は頑張りが足りないからだ…と自分を責めてしまい「もっと頑張ろう!」としてしまいます。じつはこの行為こそが悪循環になってしまうのです。
~A子さんのケース~
社会人なってから頑張れない自分に自信が持てず大嫌いになってしまったA子さんは、クレーム係りになり、お客様から叱られる事が多くて、その対応を上司に指摘されていくうちに鬱的症状が出てきてしまい、会社に行くのが怖い…食事ものどを通らない程になってしまったそうです。
どうして周りの人は上手に対応しているのに自分だけこんなにうまく出来ずに怯えているのか分からない。こんな自分が嫌で変えたいんです!とおっしゃっていました。
A子さんは心の整理をカウンセリングを通してしていくとある本音が分かりました。
「お客様にきちんと対応できない自分のせいでお客様を余計に怒らせてしまう」
自分のせいで上手く出来ない。そんな自分が悪い。そんな悔しさと罪悪感がありました。
その自分を補おうと必死に頑張ってきたそうです。
カウンセリングでA子さんは※HSPだという事がわかりました。
HSPの敏感さで人の気持ちばかりが優先してしまい、自分の本当の気持ちが分からなくなってしまっている状態だったのです。
自分の感情や気持ちを大切にする心理療法をしていきました。
それによって本心を知り、自分らしく生きる選択ができるようになり、クレーム係りを退職され今ではとてもイキイキとリゾートホテルのフロントで働いているそうです。
※HSP=「HSPカウンセリング」こちらの記事にHSPについて書いてありますので、ご参照ください。
~B子さんのケース~
幼少期から人の顔色ばかりが気になってしまい頑張りたいけど怖くてできないB子さんは、カウンセリングで幼少期の親御様の印象を聴かせて頂くと「お母さんはとても忙しそうで大変そうでした」とおっしゃっていました。
カウンセリングで幼少期の感情や自分の様子などを整理していく事にしました。
「お母さん!怒らないで!私ちゃんとできるようにお手伝い頑張るから」そんな幼いB子ちゃんがいました。
お母さんに怒られない様にする事が、B子さんの最大の目的になってしまっているので、「エネルギーが怒られないようにする事」にほどんどが注がれてしまい。本来やりたいことに使う事が出来ない状態になってしまっていました。
ここでは課題の分離というカウンセリング方法を使いながら整理していきました。
・お母さんが怒るのはお母さん自身の問題
・それが怖くてお手伝いを頑張らなくちゃ!と思っているのはB子さんの問題
そう自分の問題と相手の問題を分離して考える事で、どの問題を解決すればいいのかが分かってきます。B子さんは怖がっている※インナーチャイルドを安心させ、私のせいだと思い込んでしまっているチャイルドの暗示を解く事に成功しました。
このようにお二人とも自分の所為だ!と自分を責めていらっしゃると、どんどんしんどくなっていってしまうのです。
そして「頑張らなくちゃ!」という自分のせいにする期間が過ぎると、私は必要ない存在なんじゃないか…私は害になる存在なんだ。と努力しても出来ない諦めと自分はダメなんだと更に責めるようになってしまい自分が大嫌いになり自信喪失しストレスが慢性的に続く状態になります。
※インナーチャイルド=「インナーチャイルド・ソリューション・セラピー」こちらの記事をご参照下さい。
ストレスが長く続くと何故辛い状態になるのか?
私は大丈夫!という安心感がない状態が長く続くと鬱的症状が出てきたり、自律神経が乱れて身体的な症状が出てきてしまったりしてとても辛い状態になってしまう。
どうしてこんなことが起きてしまうのでしょうか?少し難しい話になってしまいますが…
それは脳にある偏桃体と呼ばれる場所に理由があります。
偏桃体はホルモンの分泌を司っている場所です。この偏桃体があなたの自律神経を調整する役割を担っているのですが、そのホルモンの一つにコルチゾールと呼ばれるホルモンがあります。
コルチゾールは別名「ストレス耐性ホルモン」と呼ばれ、ストレスを緩和させる働きをしてくれます。
このコルチゾールを大量に長い期間使うと枯渇状態になり、様々な不調となって身体に表れ始めてしまうのです。
目覚めが悪くなり、起きられてもボーっとしてしまう。こんな状態は危険信号です。
「もう限界だよ!そろそろ休んでくれないと壊れそうだ!」もし脳が話す事が出来たら、こんな事を言うかも知れない状態です。
頑張りすぎている状態であるのに、まだまだ頑張りが足りない!まだまだ!まだまだ!とするとどうなるでしょうか?
あなたの今お持ちのスマホが10%の赤いバッテリーマークが付いてそろそろ電池が切れそうです。そんなときに「いやいや、まだまだあと5時間くらい使えるはずだよ!!」とやり続けるとどうなるでしょうか?
容赦なく電源が落ちます。そして何も使えなくなりますよね。このようにスマホでいえばバッテリー切れの状態と同じことが偏桃体で起き機能出来なくなってしまうのです。その状態が鬱状態なのです。
スマホも電池を満タンにするためには休ませてあげる時間が必要ですね。同じようにあなたにも休養が必要な状態です。
休めと言われても休み方が分からない。
「ただ休みましょう…そんな風に言われても困ります。」 「もう十分休んだよ!」とおっしゃられる方もいらっしゃると思います。
ごもっともです。ただダラダラ横になっていても回復に時間が掛かり、今度は逆に休んでいる事による不安や焦りでストレスになっては意味がありませんよね。
コルチゾールの回復には良質なたんぱく質・睡眠と心の整理が必要です。
心の整理をするのには先ずは我慢してきたご自身の気持ちに気付く必要があります。この気持ちの整理が意外とお一人でやるのが難しいのです。なぜなら、長く抑え込んできた気持ちを思い出す事が難しくなっているからです。
ちょっと想像してみて下さい。クレ〇ンしんちゃんのママである みさえは押入れを開けると雪崩を起こすくらいに詰め込まれている状態らしいです(笑)
その押入れの奥にしまった指輪をヘトヘトに疲れている時に探すとしたら、どんな気持ちになりますか?
それだけで疲れてしまいますよね。一人で解決するのが難しいのにはこんな心理状態になっているからなのです。
そんな時は専門家の出番です。押入れの整理には整理収納のコンサルタントですが、心の整理はカウンセラーに頼りましょう。
当カウンセリングでは効果的な質問を使って、心の整理のお手伝いをさせて頂きます。そして、心理療法で溜め込んだ感情の解放をし価値観の変換をすることで、同じ悩みに苦しめられにくい心になっていく事ができるのです。
やりたいことが出来なくなる事ほど悲しいことはありません。私にも同じ経験があります。
イライラするし悲しくてどうしようもない感情と自分に対して失望する感覚。こんなに私って駄目なんだ。どうしてみんなは出来ているのに私はダメなんだ…そんな風に責めても何一つとして変えられなかった。だからこそ、全く自信が持てなくなってしまった。そんな経験をしました。
だからこそ、あなたの頑張りたいのに…という悲しみがよく分かりますし、経験者だからこそできるカウンセリングがあります。
あなたにお逢いできることを心よりお待ちしております。
代表カウンセラー 柳田 真見
お電話でのお問い合わせは 055-288-0948