偏った考え方をしてしまう

一般化思考に隠された感情


一般化とは、数人の人に言われた言葉を「みんながこう言う」という考え方になってしまったり
親に愛されなかったから「私は誰にも愛されない」や「常識的には…」などという小さな枠組みを全体に押し広げて考える思考の事です。

アダルトチルドレンの思考には、このように一般化された価値観や表現が多く、生き辛さになることがあります。

あの人にも嫌われた。この人にも嫌われた。だから私は誰からも愛されない。や
誰も私に興味を持ってくれない。など…といった考え方の癖です。

どうせ次もダメに決まっているなどの価値観は、幼い頃「次は大丈夫」と励まされたりした経験やありのままの感情を受け容れられた経験が少ないから、不安や恐怖から少しでも気持ちを和らげようとする心理から一般化した考えになってしまっている可能性が高いです。

不安や恐怖から守るためには、プラスの事よりマイナスの事を考えた方が痛みが和らぐのです。
この心理があるから、過度な一般化が起きてしまいます。

という事は、未だに抱えている恐怖心や不安感が未解決だという事でもあります。
先ほどの、例で挙げた「いつもお前はロクな事しない」など、マイナスの言葉を親に言われた事を思い出すと、どんな気もちや体の感覚を感じるでしょうか…

きっと「悲しみ」や「不安」「絶望感」「恐怖心」「寂しさ」「辛さ」などを感じるのではないかと思います。

 

幼い頃に感じていた感情が自動思考になる。


自分が寂しいときに親に「寂しい」と言うと怒られる。その度に悲しかったし、そう思う事が間違ってるんだとその感情を感じる事が怖かった。
これが繰り返されると、寂しさ=怒られる(ダメな感情)と自動思考が作られます。

「寂しい」と感じるのが嫌だ。というあるクライアントさんに
「寂しい」と感じるのはなんで嫌なの?と聞くと「寂しいのは辛い」とおっしゃいました。
『寂しいと辛いは=になっているんだね。それはどんな理由から?』と聞いてみると
「寂しくなっても誰も受け入れてくれなかった。」この【誰も】は「親」を指します。

この一般化思考をもっているととても生き辛いですよね。
「寂しい」を受け容れてくれる人もいますし、「寂しい」と感じる事も感情ですから悪いことではないですし、
もっと言えば「寂しい」を感じないで生きるのは不可能だと思います。

「寂しい」という感情を感じることが悪なのではなく、この場合でしたら
「親に受け入れて貰えなかったことが辛い」という感情が残ってしまっていて、その感情を怖れているという事になります。

このように過度な一般化を一つ一つひも解いてあげると、自分を信じられるようになったり、ありのままを認められるようになったりします。

 

自分で出来る一般化の思考を変える方法


「いつも」「誰も」「みんな」「絶対」に気付いたら、例外探しをしてみましょう。
いつもと思っているけど、そうじゃない時はなかっただろうか?
「誰も」と思っているけど、そうじゃない人はいなかっただろうか?

こんな感じで、一般化された思考を外していきます。

※トラウマがある場合や自分では上手くいかない時は、カウンセリングを受ける事をお勧めします。

代表カウンセラー 柳田 真見

 

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