親に愛されなかった

親に愛されなかったから…

メンタル系の本やサイトを読むと、必ず出て来るワードですが。
「確かにいつも完璧ではなかったけど、愛されていなかったわけではないと感じている。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも、何故か上手くいかなかった。「上手く出来ないのは自分が悪いんだ…」と自分を責めてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

親に愛されなかったから…確かにその言葉は便利で、一言にするとその通りとしか言いようがありません。
本やこうしてネットは、お一人お一人に合わせて書く事は出来ませんので、そういった言葉を使う他なかったんだと思います。ですが、正直カウンセラーとしてクライアントと向き合ってみると、本気で親に愛されていない人は1割程度です。

愛されていないと感じる親御さんの言動から傷ついて、そこから色々な生き辛さになってしまっているという方がほとんどなのではないでしょうか?

こちらは9割の方向けの記事ですので、ひどい虐待があった場合などは、この記事は役に立ちませんので、きちんと専門家やカウンセラーにあなたに合わせた回答やご相談を受けて下さいね。

 

私も虐待を受けて育ちました。そしてそれがどれほど傷つき、その後の人生にどう影響して来たかも、身をもって痛感してきた人間です。そして、それと同時に親のせいにしているばかりでは生き辛いという事も事実です。

最近増えているパーソナリティー障害系は、確かに親に愛されない事で起きた事ですが、さらにもう一つ大きな理由があります。

それは、自分自身が自分を赦していない状態が、パーソナリティー障害を創り出してしまう事があるのです。
どういう事かというと、持って生まれた気質という性格があります。

環境がどうであれ、寂しがりやのタイプ。強がりタイプ。不安になりやすいタイプ。怒りっぽいタイプ。人に流されやすいタイプ。など、生まれ持った気質という性格の中から生き辛さになってしまう事があるのです。

気質は変えられません。どうあっても変えられません!大切な事なので2回言いました。

気質に合った親子関係は良好にいきます。ですが、残念ながら…親も人間なのです。完璧ではありません。
親はどんな子供も受け入れるべき!と強い口調で書いてある本を読んだことがあるのですが、もちろん最善を尽くして何とか受け容れるように心の葛藤を抱えながら頑張ってきたと思います。そして理屈だけでは、どうしても越えられない壁があるのもまた事実なのです。

 

親子関係で葛藤が生まれる理由

2人以上の子育てしてきた方は、今から書く内容がきっと「そう感じていたよ!」と理解して頂けると思います。

私は3人の子供を育てています。生まれた時から、3人とも違う性格がありました。一番上の子は本当に良く泣き、子育ってってこんなに大変なの?とグッタリしていました。(※HSP)

年子の二番目の子は、逆に起こしてミルクを飲ませる程、よく眠り泣かない子でした。(非HSP)

三番目の子は、大人しいのですが必要な時に泣いて自分の要求をしっかりと伝える子でした。(HSP)

まだ、生まれて一年以内にこのように性格が違うのです。

※HSPについてはこちらの記事を参考にしてみて下さい。

合う性格。どうしても気になってしまう性格があります。子供といえど人間関係ですからね。
合う合わないとあって自然だと思っています。

私の子供たちを例に挙げましたが、こんな風に生まれ持った性格が親とは合わず、受け入れて貰えないと感じてしまう事で「愛されなかった」と感じてしまう事があります。

そうなんです。誰も悪くなかったんです。それを無意識に感じ取っているのに、本やネットの影響から「愛されなかったんだ」とその価値観を強化していく事が一番私は恐ろしいと思っています。

親御さんの中で「合わない子はどうすればいいの?」「愛せるようにしたいし受け容れてあげたいけど…」こんな風に悩んでカウンセリングに来られる方もたくさんいらっしゃるのです。

これって愛だと思いませんか? もし他人だったら「気が合わないから離れよう!」そうすれば済むことです。でも、可愛い愛する我が子だからこそ、自分が抱える感情に葛藤を抱き、それを何とかしようと必死で努力する姿。私はこういうお母さんがいつも言う言葉がとても胸が痛い…「毒親です」

全然違う!毒親本流行りましたね…読むと必ず当てはまりますよね。

毒親は虐待と戦わなかった人達。毒親は自分が間違っていると知っていても改めようとしないで自分から逃げた人達の事です。でも。それも本当は、その人だけを見ていけば、そうしなければならない程の大きな心の傷を抱えているのですが…

話は逸れましたが、生き辛い本当の原因は実は親の気質と子の気質の不一致から生まれてしまう事が多いのです。

大人になっても「愛されなかった」せいで起きる生き辛さ

親との相性が合わなくて傷ついた気持ちを自分のせいにして生きてしまっていると、様々な生き辛さを起こします。

毒親本を読んでさらに生きづらさを抱えた体験談

あるクライアントさんの例を見ていきましょう

Aさんは毒親本を読んで納得して「うちは絶対おかしい!」と怒りと悲しみでカウンセリングにご相談にいらっしゃいました。

お話しを聴いていると、Aさん親子は幼少期はとても仲が良く素敵な家族でした。ですが、ある事をきっかけにAさんの人生は変わってしまいます。それはお父様の事業の破綻。Aさんの家族は精神的・金銭的に追い詰められてしまったそうです。Aさんが小学生の高学年の時の事だそうです。

そこからは、家族への負担が大きくなっていったそうです。父親に気を遣い。母はピリピリした空気でいる。家事を手伝っても、「こうして!」「そうじゃないでしょ!」と怒鳴られることすらあったそうです。

まさに天国から地獄に落とされたようだった。とAさんは振り返ります。AさんはHSPの気質を持っています。お母さんやお父さんの力に少しでもなりたい!と健気にその気持ちに応えようとしてきました。

大人になり、うつ状態になり啓発本や心理系の本を読み漁り…アダルトチルドレンという言葉に辿り着き私のカウンセリングを受けに来てくださったのです。

「これまで沢山のカウンセリングを受けてきましたが解決に至らず、本当に藁にも縋る想いとはまさにこのこと…どうか!助けて下さい!!」悲痛な心の叫びに私もカウンセラーとしてのスイッチが全開になります。

Aさんを苦しめているのは、自分の気持ちよりも他人の気持ちを優先にしてしまう事で、自分の気持ちが分からなくなってしまい、自分の気持ちが本当はどう感じて、どう思っているのか分からない事です。

そして、さらにその気質のせいで「人の期待に応えられないのは自分が至らないからだ」と幼少期の経験から、信念に変わってしまっている事で、かなり強く自分を責めていらっしゃることが分りました。

これは生き辛いです。そしてうつ状態になってしまうのも当然な状態でした。

Aさんは2日間の連日ロングカウンセリングで、このような変化が起きました。

  以下Aさんの言葉です。
私に起きた事は私自身がよく分かっていました。でも先生がおっしゃる言葉に私が「なるほど」と納得させられ、私は私の事をまるで分ってあげられていなかったと気付きました。
正直遠く離れたここにカウンセリングに来て何の結果も得られずに帰る事になったら、絶望してしまうと思っていたんですよ(笑)大げさに伝わってしまうのではないかと思いますが、本当に来てよかったです!

私は自分を責めていたんですね。確かにそうですね。その通りでした。人の期待に応えられない時、自分に対して大きな失望感を感じていたと今回気付きました。そして※課題の分離っていいですね。先生がHSPには必要なスキルとおっしゃるのが納得です。私の問題と相手の問題との境界線を引けていなかった。
心理療法もお見事でした!どうして自分の心がこうなってしまうのか自分自身で納得できる形で進んでいきました。有難いです。もう私は自分を取り戻せたので大丈夫ですよ!これから先はこの自分が最高ですからね(笑)

ニコニコとしながら遠く離れたAさんの居場所に帰っていく後ろ姿は自信にあふれ、来た日よりも大きく感じました。

※課題の分離 自分と相手の問題を線引きして考える方法。アドラー心理学

 

アダルトチルドレンカウンセリングって本当は…

思い切って書きますね。アダルトチルドレンという言葉を私は便宜上使っていますが、アダルトチルドレンであるかどうかよりも、私としては、その生き辛さを根っこから解決する事が大切だと感じています。

もちろんアダルトチルドレンと言われて楽になる事もあります。それは「自分が悪かったんじゃない!」と知るための一つの方法だと思うのです。

なので、私のホームページはアダルトチルドレン関連の記事の中に役割などが簡単にしか載せていないのです。
役割は一つじゃないんです。もっと複雑です。それよりも私はあなたがどの様に生きてきて、どの様に感じて、どの様に生き辛いのか…その方がずっと価値があり大切だと感じます。

あなたはこの世に一人しかいない。だからこそあなたの生き辛さや経験は本人の言葉で聴きたいからです。

これまで沢山生き辛さを抱えた人、ここだけ生き辛い人 様々ですね。いつも人の顔色を伺い、疲れ果ててしまう方が私のカウンセリングには沢山いらっしゃいます。
実は、人に責められることよりも自分で自分を責めている方が何倍も辛いんです。自分に責められるという言葉を違う言葉にすれば、「自分を信じない」自信がないという意味になりますものね。

なにより愛する親を恨み憎しみながら生きていくのに力を使ってしまっていたら、本当の自分らしい人生を歩んでいるとは程遠いと思います。

一つ質問させてくださいね。
「恨みを手放したら、どんな怖いことが起きますか?どんな恐怖があなたを襲うのでしょうか?」

それが、あなたを本当に苦しめている答えです。

私はもうこの世からアダルトチルドレンという言葉すら消したい!本当はあなたは何も悪くないし、一つも間違った過去を生きてきたわけではないからです。

アダルトチルドレン…その言葉があり続ける限り、きっと過去の自分に失望や悲しみという足跡しか残さないでしょう。でも、本当は違うのです。

素晴らしい輝く子供だった。そのままで良かった。誰も悪くない。あなたもあなたが幼少期に懸命に守ろうとした大好きだった親も…あなたが感じるままで合っていました。

違いを知り、本当の自分の心に向き合い受け入れて貰えなった悲しみを感じ、そのまま何にもしなくていい。

「私は悲しかった。」「私は傷ついた」それだけでいいのです。
もう大好きな人や自分を本やネットに流されて傷つけなくていいのです。

本当に生きやすい!自分らしさを取り戻して頂き、力を抜いて自分らしく生きられることを願っています。

代表カウンセラー 柳田 真見

お電話でのお問い合わせは 055-288-0948

 

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