自分を愛するってどういう事をいうの?
自己愛が大切だという言葉を心の悩みのある方でネットや本を読まれた方は、書かれているのを見た事があると思いますが、「自己愛」ってなんでしょう?
自己愛とは、自分を愛する事ですよね。自分を大切にすること…でも具体的によく分からない…
そんなお声があり、ブログに書かせて頂こうと思いました。
たぶん、とても心が満たされていて幸せな時に、そもそも自己愛について考える方は少ないと思います。
何か辛いときや苦しいときに自己愛について考えるのではないでしょうか。
自己愛と自信は比例して上がっていくので、自信はあるけど自己愛がない。なんていう事はないわけですね。
辛いとき、苦しいときは、自分を信じられなくなります。
「どうしてこんな目に遭わなければ…」「なんで私ばっかり…」
「こんなの嫌だ…」と、自分を責めて自分が大嫌いになります。
そして、自分の事が信じられなくなり、自分を好きではなくなってしまうのです。
自分を信じられなくなり自分を嫌いになり、自分を偽ったり、強く見せたり、どうせ無理だから…と諦めたり。ご自身がありのままの本当の自分を見捨ててしまうのですね。
強がったり、偽っている時は、他人からは自信があるように見えたりするのでしょうけれど、本当は心の中で「いつかこのダメな自分が露呈してしまうのではないか…」と恐れていますので、ありのままのご自分を愛せる状態ではありません。
強がって大丈夫にしても、偽って自信があっても本当に自信のある人の前に出ると、とてつもなく恐ろしくて、怯えてしまいその恐怖心がイライラに変わったり、不安から逃げ出すという状態になってしまうのです。
この状態はアドレナリンという神経伝達物質が出ている状態で、アドレナリンは逃走と闘争のホルモンですので、逃げるか戦うかの状態になってしまうのです。
引きこもりの人や不登校の子供たちはこのホルモンが出ている状態ですから、身の危険を感じているという事です。
話を戻します。この状態で「自分が大好き!」という状態になれるはずがありませんよね。
大変お辛い状態だと思います。カウンセリングに来られる方の98%の人はご自身を好きではありません。
という事は、過去にとても辛い状態があったという事です。
過去の辛い状態のときのご自身に対して今現在のあなたは、どう感じ、どんな気持ちを感じますか?
今現在もお辛い方は、辛さや苦しさを感じているご自身に対して、どんな言葉を掛けてあげたいですか?
目の前に辛い状態のご自身をイメージして実際に言葉を掛けてみるのもいいかもしれません。
頭で考えるよりもリアルに声に出してみると本音が出て来ることもあります。
自己愛を増やす方法は実はこの方法が、強力で一番分かりやすい。
なんて言葉を掛けましたか?
「見たくない」「感じたくない」「こんな自分はダメだ…」
「人から受け入れられない」「そんな小さい事でクヨクヨしないで!」「こんなの私(俺)じゃない!」
「嫌い!!」「なんでこんな事しなきゃいけないの?」「意図が分からないからやりたくない!!」
無視… 興味ない… 何も感じない… 別になんとも思わない。
実は上記の答え全て自己否定になってしまいます… ごめんなさい。
どうしてなのかを説明しますね。自己愛は辛いときにこそ育まれるものです。
お友達でも、辛いときに頼れる人ほど信頼と絆があると思いませんか?
それと同じでご自身に対して、辛いときにどの様に接しているかで自己愛が大きく変わってきます。
辛い事がない人はいませんよね。悲しみや苦しみを乗り越えながら人は成長していきます。
その辛いときに誰も味方が居なかったら、どんな気持ちになるでしょうか?
悲しみや苦しさを感じる事は当然なんだ。と感じる事が出来るでしょうか?
一つ例を出して一緒に考えてみましょう。
あなたは、さっき恋人に振られてしまいました。悲しくて悲しくてたまらないので、気持ちを分かって欲しくて、友達を頼りました。
そしたら、「もう泣くのは、やめなよ!泣いたって彼は戻ってこないんだからさ!」と友達Aに言われたら
ありのまま悲しむことができるでしょうか?
では、お友達Bに「うんうん。悲しくて当たり前だよ。大好きだったからこそ悔しくて悲しいって感じるに決まってる。今日はそばにいてあげるから、いっぱい泣こうね!」と言われました。
あなたはAちゃんとBちゃん、どちらが自分の気持ちを理解してくれていると感じますか?
もう分かりますよね。そうです。Bちゃんだと思います。
ありのままの感情を丸ごと受け入れて貰える事で、人は安心感を感じます。
悲しみの上に「この感情を感じてはいけない!」と不安を重ねるのか、
悲しみを感じている時に「この感情を感じる事はあっている!」と肯定し安心感を重ねるのかで、立ち直るスピードが変わりますし、ありのままの自分を受け入れて貰える事で、どの感情を感じてもいい。と自分に対して好意的になります。
これが自己愛を育む一番強力で効果的な方法です。
でも、やっぱり受け入れられない…そんな強いブロックが掛かる場合があるでしょう。
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頭で理解して心に落ちない時は…
頭で「そうか、苦しさを受け容れればいいんだ…」と思っても、心がザワザワして「やっぱりヤダ!」と思ってしまう事もあると思います。
そんな時はぜひ、そのまま、ありのまま「うん。嫌だよね」って受け容れてみて下さい。
「受け入れられない自分はダメなんだ…」と、さらに自己否定を重ねるのが一番つらい事です。
受け容れられないのには、ちゃんとした理由があります。あなたが「素直じゃないから…」とか、「理解力が足りないから…」とかではありません。
受け容れて貰えた経験が少ないんです。それなのに突然真逆な事を言われても、受け容れることが出来ないのです。
「怖い…もし自分を受け容れて人に嫌われたら嫌だ!!」などと怖がっているのです。
それは、これまであなたが頑張って生きてきた生き方なのですから、それを突然否定されるような事を言われて、「そうなんだ!」と受け容れられる方が不自然ですもんね。
それだけ深い経験をしてきて怖がりになったという事です。
だからこそ先ずは「嫌だよね…受け容れたくないよね」とありのままを受け容れてあげる事が、自己受容の大きな第一歩です。
どの経験も素晴らしい経験で、現在のあなたを創ってきてくれました。そしてあなたを守るために出来た価値観なのです。
「自分の感情をありのまま受け容れる」それが自己愛を育てる方法です。
だからこそ、感じる選択も感じたくない!という選択もありのままあなたが感じるままに受け止めてみる。
それってとても素直で素敵な選択だと思いませんか?
あなたが生きてきて頑張って作ってきた生き方を否定したりしないで、こんな経験したら当たり前だよね。と一緒に受け入れながら、そしてその選択が生きづらいと感じているのなら、一緒に次の選択を選べるようになるようにカウンセリングや心理療法を通してお手伝いできれば幸せです。
あなたにお逢いできることを心よりお待ちしております。
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