第二話~正解を求め続けてしまう~

佐々木さんのカウンセリング

本日のクライアント様は佐々木奈々さん20代のお顔立ちは綺麗目の大人しそうな女性。
カウンセリングでお話を聞かせて頂いていると、対人関係でお悩みとの事・・・

「なるほど、対人関係にお悩みなんですね?」

いつものようにカウンセリング用紙に目を通しそう尋ねると、奈々さんは緊張した面持ちで視線を伏せながらも頷いてくれた。

「具体的にはどんなことでお悩みなんでしょうか?」

「あの・・・その・・・人と関わるのが、怖いんです。」

「いつ頃からそう感じているのですか?」

「学生の頃から、だと思います。」

「なるほど、学生の頃なにかきっかけになる出来事がありましたか?」

「多分、ずっとどこかで人の事を怖いって思っていました・・・当時の友達と話してて、私が話した言葉に冷たい目を向けられたことがあって・・・それからは本当に怖くなってしまいました。」

「そうだったんですね、責められたような気がしたんですか?」

「責められた、というか・・・何か変なことを言ってしまったんだなって怖くなりました。」

「それはきっと怖くなってしまいましたよね」

「はい、それから人の目を見るのが怖くなってしまって・・・今も合わせれないんです。すみません。」

「気にしなくて大丈夫ですよ、お話してくれてありがとうございます。
幼少期の頃の親御さんにはどんなイメージがありますか?」

「両親はそうですね、いつもどこかで私を監視しているような厳しい親でした。
なにか一つ間違えると叱られていましたね。」

「厳しいご両親だったんですね、きっと佐々木さんはいい子になろうと頑張っていたんですか?」

「そうですね、親の機嫌を損ねたくなかったのでいつも親の正解を探していたような気がします。」

お友達に冷たい目を向けられたよりも前にどこかで人の事を怖いと思っていた奈々さんはいつもご両親の正解を探していた、という話を聞いてもしかしたら奈々さんの人と関わるのが怖いという問題はそこから来ているのかもしれないと思い質問をしてみた。

「幼少期の頃から人目を気にしているところがあってお友達の事でさらに悪化した、と聞いていて感じたのですが合ってますか?」

「はい、そうだと思います。話していて気付いたんですけど、今までずっと友達との、その出来事がきっかけだと思っていたんですけど、親が原因だったんですかね。」

「もしかしたらそうかもしれないですね、誰かにとっての正解やいい子になろうとするのは大変な事ですし、きっとお辛かったですよね。」

「今までそれが当たり前だって思っていたんですけど、そうですね。辛かったのかも知れないです。」

「奈々さんはとっても頑張ってきたんですね。そんなに頑張っていたのに、お友達に冷たい目を向けられたらきっと不安になるだろうし間違えてしまったんじゃないかって怖くなってしまいますもんね。」

「ああ、そっか。そうですね。だから私はそれから人と関わるのが怖くなって自信がなくなってしまったんですね。」

「そりゃそうなってしまいますよね。」

「私、誰かの正解を探して自分らしくなくなってしまうの嫌かもしれません。でも・・・いい子でいなくちゃダメなんですよね、どうしたらいいんでしょうか?」

「いい子でいなくちゃいけないのはどうしてだと思いますか?」

「いい子じゃないと…ですか。いい子だったら必要としてもらえるし、愛してもらえるんです。そうじゃないと私自身に価値がなくなってしまって、誰からも必要としてもらえなくなっちゃうじゃないですか。」

「そう思っていると確かにいい子でいなきゃいけないですよね、でもいい子でいてもいなくても奈々さんの価値は変わらないんですよ。」

「私の価値がどうして変わらないんですか?」

「いい子でいて欲しかったのは誰ですか?」

「親、ですかね・・・」

「そうですね、今関わっている方達も親御さんと同じ価値観をもっていると思いますか?」

「違うかもしれません。」

「だとしたら、もしかしたら奈々さんがいい子でいなかったとしてもその人達は奈々さんの事を必要としてくれるかもしれませんよ。」

「親と周りは違うって事ですよね?」

「はい、そうです。」

「そっか・・・どうしてそんな事気付けなかったんだろ。
そうですよね、全員が親みたいな人じゃないですもんね。私を価値がないっという人がもしいても、逆にそんな事ないって言ってくれる人もいますよね?」

「必ずいると思いますよ。」

 

親の正解を探し続ける子供たち

今回の奈々さんはこのセラピーでスッキリしたような表情でお帰りになりました。
褒められるのも叱られるのも親の気分次第だった子供たちは、いつも親の顔色ばかり伺ってしまいいい子になろうとしてしまいます。それは大人になってからも続いてしまうというのも少なくありません。
親の正解ばかりを探してしまい、いつしか自分の中にあったはずの正解が分からなくなってしまい息苦しさを感じてしまったり、人と関わるのが怖くなってしまったり、いつもどこかビクビクとした様子になってしまったりします。

自分と関わっている人たち全員が親と同じ価値観を持っている訳ではない。という事を知ることがとても大事です。自分のせいではなくその人がそういう価値観を持っていたために起きた出来事なのです。
同じことをしても怒る人と怒らない人がいますよね?
親がそうだったから。という理由で自分の感情を押さえ込め無理にいい子でいる必要はありません。
それだけで自分の価値観がなくなったり、誰にも愛されない、なんて事はないのです。

いい子でいなければいけない、という思い込みを外してあげれると本来の自分らしく生きられると思います。

本来の貴方のままでも、貴方は愛される価値のある人間なのです。いい子でいなくてもいいのだ、と気付けると本来の貴方らしい伸び伸びとした人生を取り戻せると思います。

 

 

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