恋愛中に不安になるのはなぜ?
相手を信じられない苦しさと、幼少期の愛着の関係
恋愛中、不安を感じることが多い。
相手を信じたいのに信じられない。
そして、そんな自分に嫌悪感を抱いてしまう。
そのような経験をされたことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
恋愛中は、友人関係よりも相手との距離が近くなるぶん、
自分の潜在的な感情や傷つきやすさが表に出やすくなる ことがあります。
特にアダルトチルドレン傾向のある方は、
「恋愛がうまくいかない」
「好きなのに苦しい」
と悩まれることが少なくありません。
それは、子どもの頃に
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愛されなかった感覚
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捨てられるのではないかという恐怖
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遠慮しなければいけなかった経験
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安心して甘えられなかった経験
などがあると、大人になってから恋人との近い距離感の中で、その傷が刺激されやすくなるからです。
この記事では、
恋愛中に不安になる理由 と
幼少期の家族関係が恋愛に与える影響 について、やさしくお話ししていきます。
なぜ恋愛になると不安が強くなるのか
恋愛中に不安が大きくなるのは、単に「考えすぎ」だからではありません。
恋人という存在は、友達よりも距離が近く、
心も身体も深いところでつながる相手です。
だからこそ、子どもの頃に感じた
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愛されたい
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分かってほしい
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見捨てられたくない
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大切にしてほしい
という気持ちが、恋愛の中で刺激されやすくなります。
子どもの頃に愛されることを安心して経験できた人は、多少の不安があっても
「大丈夫」
と相手を信頼しやすい傾向があります。
でも、愛されることを十分に感じられなかった方は、
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愛されることに慣れていない
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愛を受け取るのが怖い
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どうせ愛されないと思ってしまう
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優しくされても信じられない
ということが起きやすくなります。
つまり、恋愛中の不安は、今の恋人との問題だけでなく、
愛を受け取る土台の傷つき
が関係していることがあるのです。
幼少期の家族関係が恋愛に影響する理由
なぜ、幼少期の家族関係が現在の恋愛に大きく影響するのでしょうか。
それは、家族が最初の人間関係だから です。
私たちは、家族との関係の中で
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愛され方
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甘え方
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距離の取り方
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信頼の仕方
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不安との付き合い方
を学んでいきます。
もし幼い頃に、
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愛されることに安心できた
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気持ちを受け止めてもらえた
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寂しい時に寄り添ってもらえた
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失敗しても見捨てられなかった
という経験があると、恋愛でも比較的安心しやすくなります。
一方で、
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愛されなかったと感じた
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捨てられる不安があった
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家の中が安心できる場所ではなかった
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甘えると迷惑そうにされた
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自分よりきょうだいが大切にされているように感じた
という経験があると、恋愛の中で
「また見捨てられるかもしれない」
という不安が出やすくなります。
愛を受け取れないのは、あなたが悪いからではない
恋愛中に不安になりやすい方の中には、
「こんなに不安になる私は重い」
「信じられない私はダメだ」
「もっと普通に恋愛したいのに」
と、自分を責めてしまう方が少なくありません。
でも、その不安はあなたの性格の悪さではなく、
愛を受け取る器の土台が、十分に育ちきれなかったこと
が背景にあるかもしれません。
これは、あなたが悪いのではありません。
過去の中で、そう感じるしかなかっただけなのです。
ケース1:愛情は身体の関わりでしか得られないと感じていたNさん
私のカウンセリングを受けに来てくださったNさんは、
「彼に愛されていない気がする。愛されていると感じるのは身体を重ねている時だけです」
という悩みを抱えて来られました。
過去の家族関係を伺っていくと、Nさんにはとてもつらい体験がありました。
性的虐待を受けた経験があり、潜在意識の中に
「男性の愛情は、そういう行為でしか得られない」
という価値観ができていたのです。
そのため、
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大切にされること
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守られること
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ただ存在しているだけで愛されること
が、よく分からなくなっていました。
Nさんは、価値観の書き換えを進めていく中で、こんなふうに話してくださいました。
「懐かしい感覚です。私を大切にしていいんだと。大切にしてもらえることって、こんなに温かいし嬉しいんですね。」
「私の身に起きたことが、本当に辛いことだったと、今は自分で認められます。」
このように、過去の体験によって作られた価値観があると、愛の受け取り方そのものが歪んでしまうことがあります。
でも、癒しと気づきを通して、愛を受け取る感覚を少しずつ取り戻していくことは可能です。
ケース2:LINEの返信がないだけで不安になるYさん
もう一人、Yさんという方は、
「LINEの返信が少しないだけで、もう不安になってしまうんです。浮気しているんじゃないか、他の女性と笑っているんじゃないかと想像してしまって、怖くなるんです」
と話してくださいました。
さらに伺っていくと、Yさんの中には、
「私より、ほかの人の方がいいんじゃないか」
という価値観が強くありました。
そこから浮かんできた幼少期のイメージは、
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親は自分より下のきょうだいの方がかわいい
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だから私はいつも遠慮していた
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わがままを言ってはいけないと思っていた
というものでした。
その悲しみや居場所のなさを感じていくこと。
愛情補給をしていくこと。
そして、
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愛されていい存在であること
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遠慮し続けなくていいこと
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自分を後回しにしなくていいこと
を少しずつ身体と心に教えていくことで、Yさんは自分らしさを取り戻し、彼を信じる感覚も育っていきました。
自分にかけている言葉が、何よりも怖いことがある
幼少期に親や周囲から繰り返し受け取った言葉や空気は、大人になるとそのまま
自分が自分にかける言葉 になりやすいことがあります。
たとえば、
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良い子でいなければいけない
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人の顔色を見なければいけない
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わがままを言ってはいけない
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遠慮していなければいけない
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自分より相手を優先しなければいけない
といった暗示のような価値観です。
こうした価値観は、幼い頃、自分を守るためには必要だったのかもしれません。
けれど大人になった今も同じように自分にかけ続けていると、恋愛の中で苦しくなってしまいます。
本当は甘えたいのに甘えられない。
不安なのに「重いと思われる」と言えない。
悲しいのに「こんなことで傷つく私はダメだ」と責めてしまう。
すると、自分の本音がますます分からなくなり、恋愛の中で安心できなくなってしまうのです。
恋愛不安をやわらげるために大切なこと
恋愛中の不安をやわらげるために大切なのは、
単に「考えすぎないようにする」ことではありません。
本当に大切なのは、
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不安の背景にある過去の傷に気づくこと
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自分がどんな暗示や価値観を持っているかを知ること
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本音や感情を感じることを許すこと
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自分が安心できる感覚を育てること
です。
たとえば、
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「私は愛されない」
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「私は遠慮していなければならない」
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「ありのままの自分を出したら嫌われる」
そんな価値観があると、恋愛の中で不安になるのは自然なことです。
だからまずは、
「なぜ私はこんなに不安になるのだろう?」
と、自分を責めるのではなく、背景をやさしく見つめてあげることが大切です。
カウンセリングでできること
カウンセリングでは、
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今の恋愛で何が起きているのか
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どんな時に不安が強くなるのか
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その不安はどこから来ているのか
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幼少期のどんな体験とつながっているのか
を一緒に探していきます。
そして、
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心の叫び
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奥底にある本音
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古くなった価値観
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自分にかけ続けている暗示
に気づき、それを少しずつ解放していくお手伝いをしていきます。
最後に
恋愛中に不安を感じることは、決してあなたの弱さではありません。
それは、今まで必死に生き抜いてきたあなたの心が、近い関係の中で傷つかないように守ろうとしている反応でもあります。
だから、そんな自分を嫌わなくて大丈夫です。
まずは
「私は不安だったんだね」
と、自分の気持ちを認めてあげてください。
過去の傷が癒え、古い価値観がやわらいでいくと、恋愛の中でも少しずつ安心できるようになっていきます。
愛されることに慣れていなかった方も、愛を受け取る感覚を取り戻していくことができます。
そのお手伝いをさせていただけたら、とても嬉しく思います。
あなたにお会いできることを、心よりお待ちしております。
代表カウンセラー 柳田 真見
お電話でのお問い合わせは 055-288-0948