HSPカウンセリング 敏感過ぎる人の生きづらさ改善

~HSP 繊細さん カウンセリング ハイリー・センシティブ・パーソン 感受性が高い 人の気持ちに敏感すぎる 刺激に弱い 新しいことが怖い 自責の念が強い 人の気持ちを優先してしまう~ 

HSPとは?

HSPとは、 アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン氏が提唱した概念で、「Highly Sensitive Person」の略、 「人一倍敏感な人」という意味です。

感受性が高く、環境のあれこれにとても敏感なため生きづらさを抱えて生きてしまう事があります。
HSPの方は、他の人が気にしていないようなことを気にしてしまうため、人から「気にしすぎ!」 「繊細過ぎる」 「神経質!」などと言われる事が多く、そんな自分を否定しやすくなり、生きづらさを抱えて生きている事が多くあります。

HSPという概念は20年ほど前に出てきた概念であるため、未だに理解されない事も多く、また世間は新しいものを受け容れるには時間が掛かってしまうものです。

そのため、「自分は人と違う」 「どこかおかしいのではないか?」などという不安と共に生きてきた。という方がとても多く、心の傷になってしまっている事があるのです。

またHSPの人は見えないものにも敏感な面を持ちやすく、気持ちやその場の雰囲気など…その影響から生きづらさを抱えてしまわれる方も多くおります。
生きづらさを抱えながらも、その理由が分からない事で、ただただ「神経質だ」と責められてしまったり、「考えすぎ!」と受け容れて貰えなかったり、その優しさから利用されやすかったりして、とても傷つく経験を持ちやすく、また、脳のシステム的にもトラウマになりやすさを持っているHSPは、傷がいつまでも癒えないという辛さの両面から、自己不信に陥りやすいことがあります。

まだまだ「HSP」という気質がある事が世間には広まっておらず、わたしのクライアントさんも「初めて聞いた」とおっしゃる方がほとんどです。
先ずはHSPという気質を持つ方が全人口の15%~20%程度いるのだと知って欲しいです。

性格と呼ばれるものには2つあり、生きてきた環境などでつくられる後天的な性格と、生まれた時からある先天的な気質と呼ばれる変える事の出来ない性格があります。
HSPは先天的な気質です。生き辛いのはHSPという気質を持っているご本人のせいではないのです。

そして、HSPはネガティブな自分を否定しやすいのですが、その奥にある本音や本心をご自身が受け容れ、愛する事で、今まで生き辛さになっていたものが輝く魅力と変わっていけたら素敵ですよね。

こちらの記事も併せてお読み下さい

HSPによる生き辛さと、HSPによるトラウマの解消

 

 

先天的な気質の部分なのにカウンセリングでどうするの?

こんな疑問を感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうです。HSPの気質自体は変える事が出来ません。ですが、近年の研究で神経的なアプローチーをすると、HSP特有の生きづらさを改善することが出来ることが研究の結果分かってまいりました。

また、出来てしまった傷や抑え込まれてしまった自分らしさを取り戻し、どう生きるのかという事を学無ことで、生きづらさを解消することができます。

トラウマの解消と神経的なアプローチを両方することで、「生きやすさ」=立ち上がりの速さを作っていくことが出来るのです。

「自分の感情よりも人の気持ちや状況を優先してしまい。自分の本音や本心が分からなくなってしまう」

私もそうでしたので、その状態の辛さや苦しみはよくわかります。
人と付き合うのに疲れてしまったり、また気にしてばかりの自分が嫌になってしまうんですよね。

そんな時、自分と人との境界線を分けるという言葉に出会いました。
アドラー心理学の「課題の分離」というものがあり、自分の課題と人の課題を分けることで他人と自分の境界線を引くことが出来る素晴らしい方法を学んだことも、心が軽くなった1つの方法でした。

課題の分離については、簡単に言うと。

悩みが起きた時、自分の問題だけではなく相手が乗り越える課題を背負ってしまうということが起きます。
それを仕分けして考える方法です。
この話はまた別の機会に譲ることにして、HSPさんになぜカウンセリングが必要なのかのお話に戻りますね。

幼い頃にありのままの自分を認めてもらえなかったり、自分を抑圧することが多く過酷な状況と環境にあった方は、複雑な心を抱えやすく、神経が過敏になった状態が創られてしまい、いつも強い緊張感を感じていたり、呼吸が浅くなったり、少しの事で興奮状態になり、リラックスする事が難しくなるのです。そうすると生き辛さに変わってしまうのです。

ポリベーガル理論によるレジリエンスの観点から、自律神経の調整方法を学んでいただいたりすることで、今までの不安が日に日に軽減していくということが起きていくことがあります。

カウンセリングを通して、自己理解と自己受容していくことは、とても大切なことになります。

自己理解は、自分がどんなことが苦手で、どんな時に感情がどんな風に動くのかと言う理解は、とても大切な生きやすさの気づきになることになるでしょう。

例えば「人と会うと気を遣いすぎてヘトヘトに疲れてしまっていた。」という風に自分に気付く事が出来たりすると、自分とって心地よい人との距離感がわかったりしますよね。

今までだったら、エネルギー切れになって、帰って来てからまったく動けなくなってしまい。そんな自分を「なんてダメなんだろう」などと責めてしまっていた自分から、自分も人も大切にすることができた。と自信になることでしょう。

先ずは自分自身が何に対して敏感で何に対してエネルギーを使っているのかを知る事で、無防備になってしまっていた状態から自分を守ってあげやすくなるかと思います。
音に敏感な人もいらっしゃいますし、感情や雰囲気などに敏感な方、食べ物などの影響を受けやすい方。匂いに敏感な方、場所などのエネルギーに反応してしまう方など、人が何を求めているのかなどを察する洞察力が高い方などのHSPの特徴を複数持っている方や、特徴のなかでも一部だけが当てはまる方など、お一人お一人お顔や指紋が違う様にその特徴の出方も多種多様です。

カウンセリングでは、自分が今感じている生き辛さについてお話を聴かせていただき、どの様に傷ついてきたのかを一緒に探し、今後どの様にカウンセリングやセラピーを進めていくのがベストなのかをあなたに合わせた方法で解決を目指していきます。

また、傷ついてしまってトラウマなどを抱えてしまっている場合は、心理療法などで癒したりビリーフの書き換えを行ったりします。

HSPの主な特徴

HSPは大きく分けて3つの敏感があります。
・五感が敏感な方…光や音への反応などの身体感覚に敏感さが出ている方。
・共感性が高い方…人の気持ちが自分の気持ちのように感じ過ぎてしまう方。
・洞察性が高い方…物事を理解する力が高く状況を把握する事が長けていたり、どうしたらいいのかが分かってしまう方。

この3つの敏感さがバランスの良く出ている方もいらっしゃれば、五感が強く共感性が低いという方ように何かだけとても敏感さが出ていらっしゃる方もいます。

HSPと一言でいっても色々な敏感さがあるため、HSP同士でも違いがあって当然なのです。

HSPの方には以下の特徴が多くあります。全てに当てはまる訳ではありません。

  • 感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
  • 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づく
  • 他人の気分に左右されてしまう
  • 痛みにとても敏感(歯医者が怖いなど)
  • 忙しい日々が続くと、動けなくなり、ひきこもりたくなる
  • 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音など五感の刺激に圧倒されやすい
  • 豊かな想像力を持っていて、妄想にふけることが度々ある
  • 騒音が苦手である(集中できなくなったり、イラついたり、怖くなる)
  • 美術や音楽に深く感動する
  • とても良心的である
  • 些細な事でもびっくりする
  • 短期間にたくさんのことをしなければならない時、イラついたり、混乱してしまう
  • 人が何かで不快な思いをしている時、すぐに気づくことがある
  • 一度にたくさんのことを頼まれると混乱したりしてしまう
  • ミスをしたり、物を忘れたりしないように、とても気をつける(指摘されたり、怒られるのがとても怖い)
  • 暴力的な映画やテレビ番組は見たくない(サイコスリラー系の映画が苦手)
  • あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こると、不快になり、落ち着かなくなる
  • 生活に変化があると精神が安定せず混乱する
  • 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
  • 大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる
  • 学校などの集団生活に違和感が強くあったり、馴染めないなどの苦痛があった
  • 強い刺激を受けると食事が取れなくなったり、過食したりしてしまう。
  • 学校や仕事で、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • 人と違うものを感じたり、人が気付かないような変化を感じやすく疲れる
  • 見えないもの(例えば気やエネルギー幽霊など)を感じやすい
  • 人の苦しみや痛みを自分のことのように感じて辛くなりすぎる
  • 他人から相談を受けやすく・攻撃にも遭いやすい
  • 自分の事より他人の事を優先してしまいやすい
  • 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

 

ここには書ききれない特徴がありますが、主な特徴を挙げました。この特徴全てに当てはまる方もいらっしゃれば、いくつかの項目だけに当てはまるという方もいらっしゃいます。

 

アーロン博士は、感受性を「シャイさとは何か?」という観点から見直して再定義しました。そして、たくさん検証を繰り返した結果、こんな共通点を発見しました。

  • 100種類以上の動物で見られる。
  • 人口の15%〜20%存在する。
  • 男女によって差はない。
  • 生まれ持ったものである。(後天的な環境によって身につくものではない)

博士は、これらの特徴をまとめて【感覚処理感受性】という概念を生み出しました。しかし、持って生まれた性質とはいえ、そのような遺伝子があるわけではない。そこで、Highly Sensitive Person(高度に繊細な人)と命名しました。HSPは生き辛さというマイナスだけではなく、多くのプラスの特徴も持ち合わせています。

 

 

HSPのプラス点

HSPは人よりも敏感さがあるが故に、自分は人と違うんじゃないか…と劣等感を感じやすかったり、人と比べてしまい出来ない自分を責めやすくなる事で、トラウマがつくられやすく生きづらさを抱えてしまう事があります。ですが、自分を理解し傷を癒し、ご自身を受け容れて生きられるようになると、とても素晴らしい能力として生きていく事が出来るのです。

  • 人の気持ちを察することが出来る方や洞察性に優れた方は、対人支援をされる看護師さんや保育士やサービス業などの職業では、その能力が活かされることがあります。
  • 見えないエネルギーなどを感じ取る事が出来る方は、占い師やヒーラーなどの仕事でその能力をプラスに使うことも出来ます。
  • 食べ物に敏感な方はオーガニック食品や無添加の食品など、本当に体に優しい食べ物を人に伝える事もできます。

など…書ききれませんが、マイナスだと思っていた特徴を強みに活かすようになるとHSPは大きな能力を使って自分を活かしながら生きていけるようになります。

アドラー心理学のアルフレッド・アドラーは、人が幸福感を感じるのに3つの要素が必要だと言いました。

ー共同体感覚ー
1つ目が自分を認め愛する気持ちの自己受容
2つ目が他人を信頼する他者信頼
3つ目が自分は誰かの役に立てる存在だとする他者貢献

この3つが揃うと人は幸せを感じることが出来ると提唱されているのです。
1つ目2つ目は自己理解とカウンセリングや心理療法で可能です。
そして3つ目の他者貢献が、そもそも備わっている自分の特性を活かして世間に貢献することが出来るとしたら、こんなに素敵な事はありませんよね。

こちらの記事も参考になさってみて下さい。
→自己愛や自己価値が低いと不幸になる⁉

 

自己受容が出来て、他者を信頼することが出来るようになると、HSPはイキイキと自分らしく生きられるようになっていきます。
HSPだからこそ出来る事はまだまだ沢山あります。その眠ってしまっている大きな能力を活かして、あなたが笑って生きていけるようになるには、先ずはご自身の傷を癒しや必要でなくなった価値観を書き換えていく事で、あなたらしさを取り戻すことで大きな魅力となるのです。

HSPだから…とマイナスに捉えることなく、その優しさを自分に使い、思いやりを先ずは自分自身に向けてあげる。そして、自分が本当に感じている感情や本音を裁くことなく、受け容れてあげる事をしてあげましょう。

美味しいお茶を知らなければ、他人に勧めてあげられない。だから、先ずは自分自身を満たして幸せにしてあげていいんです。

HSPに必要な心理療法やワークをご用意して、あなたにお逢いできること心よりお待ちしております。

 

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