- 1 自己統合とは?
- 1.1 生きづらさの原因となる思い込みや内在性解離をやさしく癒し、本来の自分とつながるために
- 1.2 私たちは思い込みの中で生きている
- 1.3 繰り返された出来事は「絶対の信念」になってしまうことがある
- 1.4 小さな出来事でも、積み重なると大きな傷になる
- 1.5 繰り返された信念は、解離を生み出すことがある
- 1.6 内在性解離とは何か
- 1.7 内在性解離が起きている時に見られやすいこと
- 1.8 自己統合とは、自分のパートとやさしくつながり直すこと
- 1.9 TIP(Therapy that Integrates Parts)とは?
- 1.10 TIPセラピーで大切にしていること
- 1.11 私自身も、このセラピーに救われた一人です
自己統合とは?
生きづらさの原因となる思い込みや内在性解離をやさしく癒し、本来の自分とつながるために
「自己統合」と聞いて、あなたはどんなことをイメージするでしょうか。
スピリチュアルな世界でも、心理の世界でも、
自分が自分とつながれていること はとても大切だと言われています。
でも実際には、
-
自分の気持ちがよく分からない
-
本音で生きようとすると怖い
-
頭では分かっているのに心がついてこない
-
人間関係でいつも同じところで苦しくなる
-
理由は分からないのに、ずっと生きづらい
そんな感覚を抱えている方も多いのではないでしょうか。
それは、あなたが弱いからでも、未熟だからでもありません。
もしかするとそこには、思い込み(信念・ビリーフ) や、
内在性解離 が関係しているのかもしれません。
この記事では、
自己統合とは何か
そして、なぜ自分とつながれなくなってしまうのか
について、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。
私たちは思い込みの中で生きている
人は、さまざまな思い込みや信念をもとに生きています。
心理学の中には「人は思い込みが9割」と表現する考え方もあるくらいです。
たとえば、
「赤信号は止まるもの」
というのも、一つの思い込みです。
幼い頃から
「赤信号は止まりなさい」
と教えられてきたからこそ、私たちは自然にそのルールを守ることができます。
このように、思い込みの多くは本来、
私たちを守るためのもの です。
けれど時に、その思い込みが
今の自分を苦しめる制限
になってしまうことがあります。
本来の自分からかけ離れた思い込みを持っていると、
無理をして生きることが当たり前になり、
苦しいことにすら気づかずに頑張り続けてしまうのです。
繰り返された出来事は「絶対の信念」になってしまうことがある
私のカウンセリングルームにいらっしゃる方は、
本当に真面目で、一生懸命で、優しい方がとても多いです。
その素直さゆえに、幼い頃や大人になってから繰り返し起きた出来事によって、
自分を苦しめる思い込みや価値観を強く信じるようになってしまうことがあります。
たとえば、
「寂しさを感じてはいけない」
という信念が、どのように作られるのかを考えてみましょう。
幼い頃、お母さんもお父さんも忙しそうです。
あなたはお母さんに寂しさを感じて、泣いて抱きつきました。
でもお母さんは下の子が泣いていて、
「待っててね」
と離れていきました。
別の日、またお母さんに抱きついてみても、
今度は家事で忙しく、
「どうしたの?遊んでいらっしゃい」
と言われます。
大人の私たちなら、
「愛がなかったわけじゃない」
と理解できるかもしれません。
でも、幼い子どもにはその理解をするだけの心の余裕も、脳の発達もまだありません。
子どもはその出来事から、
-
寂しさを感じても満たされない
-
寂しさを出すと悲しくなる
-
寂しい気持ちは困らせるもの
-
寂しさは持たない方が楽
と学んでしまうことがあります。
こうして、
「寂しさを感じてはいけない」
という信念が育っていくのです。
小さな出来事でも、積み重なると大きな傷になる
特別に大きな虐待がなくても、
日常の中で繰り返された小さな傷つきが、深い心の傷になることがあります。
特にHSP気質のある方は、人の心の動きに敏感なため、
親の小さな疲れや焦り、悲しみなどを感じ取ってしまいやすいことがあります。
その結果、
-
お母さんを困らせたくない
-
私が我慢しなきゃ
-
私が助けなきゃ
と、自分を後回しにしてしまうことがあります。
また、虐待があった場合にはなおさら深く傷つきます。
虐待を受けた子どもたちは、みんな本当はお母さんやお父さんに笑ってほしくて、愛されたくて、必死に頑張っています。
何をしても笑ってもらえない。
何をしても愛されないように感じる。
その苦しさの中で、
「自分はダメなんだ」
「自分は無力なんだ」
と、自分を責め続ける信念が生まれてしまうことがあります。
でも本当は、そこには
愛したい気持ち
つながりたい気持ち
があったのです。
だからこそ、まずは
「私は愛があったからこそ傷ついたんだ」
と、自分に少し優しく気づいていただけたら嬉しいのです。
繰り返された信念は、解離を生み出すことがある
ここで、先ほどの「寂しさ」を例に続きをお話しします。
もし、寂しさを感じるたびに悲しさが増えていくとしたら、
脳はこう考えることがあります。
「この感情は持っていると苦しすぎる」
「感じない方が生きやすい」
そうして、抱えきれない感情を自分の意識から切り離してしまうことがあります。
これが、内在性解離 の始まりです。
「寂しさ」を自分の中の別のパートに預けることで、
今の自分は日常をなんとか生きられるようになる。
これは、心が自分を守るために行っている、生き残りの戦略なのです。
もちろん、本人には
「今、解離させた」
という自覚はありません。
ほとんどの方は、気づいていないことの方が多いでしょう。
ただ、
-
寂しさを感じなくなった
-
昔つらかったことが、なぜか無感情になっている
-
自分の感情がよく分からない
そんな感覚として表れていることがあります。
内在性解離とは何か
内在性解離とは、抱えきれない感情や気持ちを、自分の中の別のパートに預けることで、今の自分を守る心の働きです。
多重人格や二重人格として知られる解離性同一性障害とは異なり、
内在性解離は表面には分かりにくいことが多く、
本人も気づいていないことがほとんどです。
もし感じるとしたら、
-
頭の中の声
-
脳内会議のような感覚
-
気持ちが日替わりで変わる感じ
-
決めたはずなのに揺らぐ感覚
として出てくることがあります。
でもそれすら「いつものこと」になってしまうので、
自覚しづらいのです。
内在性解離が起きている時に見られやすいこと
内在性解離があると、自分を理解することが難しくなります。
たとえば、次のような感覚や状態が見られることがあります。
-
この考えと、あの考えがあって決められない
-
気持ちや考えが日によって変わる
-
決断したのにすぐ揺らぐ
-
脳内会議がうるさい
-
まったくリラックスできない
-
自分の感情が分からない
-
感情のコントロールが難しい
-
怒りが急にあふれることがある
-
特定の感情を感じたことがない気がする
-
理由が分からないのに苦しい
-
自分や他人を信頼できない
-
めまい、動悸、頭痛、倦怠感など身体の不調が多い
こうした状態は、あなたが壊れているからではなく、
自分の一部(パート)が離れてしまっていることで起きている可能性
があります。
でもそのパートは、あなたを苦しめるためにいるのではありません。
むしろ、深い愛であなたを守り続けてくれている存在なのです。
自己統合とは、自分のパートとやさしくつながり直すこと
自己統合とは、バラバラになってしまった自分を無理やり一つにすることではありません。
私が考える自己統合とは、
切り離されてしまった感情やパートに気づき、理解し、癒し、もう一度つながっていくこと
です。
意識の私も、パートの私も、
どちらかを犠牲にするのではなく、
どちらも大切にしながら幸せを選んでいけるようになること。
それが、本当の意味での自己統合なのではないかと、私は感じています。
TIP(Therapy that Integrates Parts)とは?
そんな自己統合を助けてくれるセラピーの一つが、
TIP(Therapy that Integrates Parts)
です。
TIPは、解離によって切り離されたパートにやさしく気づき、
癒し、理解し、統合していくためのセラピーです。
簡単なタッピングを用いながら、
潜在意識の奥に隠れてしまったパートにアクセスしていきます。
私たちは、感情や記憶を身体感覚の中に保管していることがあります。
そのため、意識で考えているだけでは分からないことや、思い出せないことも多くあります。
TIPの素晴らしいところは、
無理に引き出さないこと です。
解離というのは、辛い記憶や感情から守るために起きていることでもあります。
だからこそ、無理に引き出すと、かえって負荷になってしまうことがあります。
私のカウンセリングでは、
クライアントさんのペースを何より大切にし、
必要であればまず意識の自分を育てることから始めます。
TIPセラピーで大切にしていること
TIPでは、ただ感情を出せばいいわけではありません。
とても大切なのは、
-
パートの存在に気づくこと
-
パートの痛みや傷を理解すること
-
頑張ってきたことを認めること
-
辛い信念や価値観を書き換えること
-
安心感と居場所を作ってあげること
です。
傷を癒すために必要なのは、まず
気づき です。
自分がどんな状態だったのかに気づくだけでも、
乱れていた神経が少し落ち着き、安心感につながることがあります。
そして、再び乖離してしまわないように、
丁寧に一つひとつの感情に寄り添い、
「もう一人で抱えなくて大丈夫だよ」
と伝えていくことが大切です。
私はTIPを、
クライアントさんとカウンセラーが一緒に創っていく、とてもやさしくて深いセラピー
だと感じています。
私自身も、このセラピーに救われた一人です
最後に、少しだけ私自身のことをお話しさせてください。
私自身も、このセラピーに救われた当事者の一人です。
アダルトチルドレンやHSPとして、なぜこんなにも長く苦しみや痛みを抱えて生きてきたのか。
その一つの答えが、私にとっては 内在性解離 でした。
どのカウンセリングでも改善しきれなかった悩みが、
PIBRセラピーで解決していった時の感動は、今でも人生の大きな経験になっています。
苦しみや悩みが悪いものではない。
でも、長く続くと本当に辛い。
それもまた本当のことです。
だからこそ私は、この経験を必要な方に届けたいと思っています。
辛さから解放される答えは、
いつも意識では気づけない私たちの中にあります。
あなたが、あなた自身とやさしくつながり直し、
本来の自分らしさを取り戻していけるように。
心より、お手伝いできたら嬉しく思います。
あなたにお会いできることを、心よりお待ちしております。
お電話でのお問い合わせは 055-288-0948
心の 陽のあたる場所
山梨県中巨摩郡昭和町清水新居959−1
