見捨てられ不安による人間関係の問題の解決

見捨てられ不安によって人間関係が不安定になる

先ず、ほとんどの見捨てられ不安は幼少期の家族との愛着関係の歪みによっておきます。特に母親との関係は、人格形成において、とても大きな影響を与えると言われており、お母さんの愛情が確かなものであったかが、一番大きなポイントになります。

分かりやすい例では、虐待ですね。精神的・肉体的・性的な虐待を受けて育った場合は、人間関係の基礎となる信頼関係が壊れたまま成長せざるを得ないので、人を信用するのがとても難しくなります。

そして、分かりやすい虐待を受けたわけではないのに、見捨てられ不安がある場合もあります。
最近では、こちらのご相談が増えてきています。では、なぜ虐待を受けたわけではないのに人との信頼関係が不安定になってしまうのでしょうか?

親の為に何でもしてあげたい!お母さんの笑顔をみたい!お母さんに幸せになって欲しい!と、無条件の愛を持っているのは、実は子供の方なんです。

お母さんに褒められたいから、保育園や幼稚園で絵を描いて「ママにあげるね」と喜んで渡した記憶がある人が多いのではないでしょうか?
いつも笑顔で受け取って貰えた子供は、とても幸せですね。ですが「やだ!私こんなに変な顔してるの?」と怒られなくても、嫌がられたり、悲しそうな顔をされただけでも、子供の心は大好きなお母さんを喜ばせてあげられなかった。と自分を責めてしまう事があるのです。

見捨てられ不安は、心の奥で相手に相応しい自分でないと愛されない。と感じています。
もう少しいうと、幼少期の親子関係が不安定だったせいで、私が頑張れば相手の気持ちを変えられるんだ!と、相手の気持ちは自分のせいで変わるから、相手の正解を探し続けなければいけないと思ってしまっている事でとても苦しくなってしまう事があるのです。

ある時はお母さんは喜んでくれたけど、ある時はとても不機嫌だった。このような不安定な親子関係を繰り返し経験すると、子供はとても不安になってしまうのです。
さらにお母さんが不機嫌な時に「あんたみたいな子いらない!」のように自分自身の存在を否定されるような言葉を掛けられた場合。強い見捨てられ不安になるのです。

 

良かれとした事でさらに相手を怒らせたり嫌われてしまう

見捨てられ不安を抱えていらっしゃるクライアントさんは、人一倍相手に嫌われないように気を付けているのに、周りの人に嫌われてしまうんです。とおっしゃる方が多いのも特徴です。
何故このような悲しい事になってしまうのでしょうか?

人一倍嫌われない様に…というこの心理が実は、嫌われる理由になってしまっているのです。

もちろん嫌われていい!なんて考えて人間関係を築く人はいませんよね。ですが、絶対に嫌われたくない!絶対に好きでいてほしい!と願い続けることも健全な人間関係では起きないのも事実です。

絶対に嫌われたくない!絶対に好きでいてほしい!その深層心理は、相手の為にではなく自分自身の気持ちを満たす為だけになってしまっているのが分かって頂けると思います。愛は自由なのです。その不自由さに愛想を尽かれてしまい更に傷つくという悪循環が起きてしまうのです。

このような苦しみは愛情飢餓から起きています。愛情不足によって愛を得ようとしてしまうのですが、どれだけ愛情をもらっても、愛情が埋まることがない…愛情を貰うとなぜかすごく不安が増してしまう…そんな経験をされている方も少なくないのではないでしょうか?

どうしてでしょうか?

実は…愛情を受け取る器が壊れてしまっているのです。
お皿や花瓶などを作る陶芸をした事がある人は、作った作品を焼く前の土の状態のまま乾燥した場所に長く放置するとひび割れてしまうことをご存知だと思います。
子供の頃の愛情の器は、焼く前のこの陶芸作品のように壊れやすい状態です。愛情を沢山受けて人生経験を積み、この愛情の器が焼きあがるまでは、注意深く見守り、時に手直しをしたりしてあげないと、割れたまま焼きあがってしまい、その花瓶にいくら水を入れても漏れ出てしまい、いつまでもいっぱいにならなくなってしまうのです。
ですから、私も他の花瓶のように水を沢山入れた花瓶になりたい!と思っても、いくら水を入れてもいっぱいにならないので、「もっともっと!!」と不安になってしまうのです。

お母さんからしてもらえなかった事を、大人になったあなたは今必死でどうにかしようともがいている状態なんですね。
まさか愛情を受けとる器が壊れていると思わなかったから、一生懸命あなたは相手に好かれようとして、なんとか愛情を得よう!幸せを感じよう!私も満たされたい!と頑張ってきたんだと思います。

壊れてしまってた愛情の器を直すのに必要なもの

幼少期に壊れてしまった愛情の器を直すのに何が必要なものは、もちろん愛情です。
それも変わらないいつも同じ愛情が必要です。これは大人になると他人からはなかなかもらえないものなんです。
人は様々な事情の中で生きていますから、あなたの思い通りにはならない事があり、いくら求めても応えてはもらえない事があるから、あなたはとても苦しかったんです。でも、そんなあなたにも一つ大きな安心があります。
それは、あなたはもう大人になりました。大人のあなたはその小さな頃のあなたが求めた愛情を、自分自身に与えてあげることが出来るようになったのです。

小さな頃、傷ついたあなたは心の中で今も存在し続けています。あなたの愛情を自分に向けて貰えるのを今でも待ち続けています。
この小さな頃に傷ついたあなたは「インナーチャイルド」と呼ばれる存在です。
インナーチャイルドは、潜在意識ですから、現在のあなたに大きな影響を与えています。
その事についてはこちらの記事に書いてありますので併せて読んでみて下さい。

→恋愛依存・恋愛クラッシャーに記事を読む

インナーチャイルドを癒すことで、間違った価値観を変える事が出来ますし、見捨てられ不安が軽減し望んだあなたで生きられるようになっていくのです。

生きづらさは、あなたの中に自分らしくない考えや価値観が入っているよ!もっと自分を大切に愛してほしい!というサインだと私は考えております。

インナーチャイルド・ソリューション・セラピーで見捨てられ不安を根本解決する

貰えなかった愛情や欲しかった愛情を、現在のあなたが与えたり、傷を癒してあげられる心理療法がインナーチャイルドセラピーです。
弊社では「インナーチャイルド・ソリューション・セラピー」という独自のインナーチャイルドセラピーを施術しておりますので、他のインナーチャイルドセラピーで解決できなかったお悩みもご相談下さい。
あなたを苦しめている心の癖の書き換えや愛情の器の修復もインナーチャイルドの癒しと共にしていく心理療法です。

 

お電話でのお問い合わせは 055-288-0948