自分を好きになるにはどうしたらいい?
自己肯定感・自己愛が分からない方へ伝えたいこと
最近は、自己肯定感 や 自己愛 という言葉をよく見かけるようになりましたね。
とても素敵な流れだと、私は感じています。
けれど、カウンセリングをしていると、こんなお声をよくお聴きします。
「自分を好きになるって、よく分からないんです」
「自己肯定感が大切なのは分かるけれど、どうしたらいいのか分からない」
「自分を大切にするって、どんな感覚なんですか?」
確かに、自分を好きになるって、言葉では簡単そうに聞こえても、実際にはとても分かりづらいものですよね。
この記事では、
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自己肯定感や自己愛とは何か
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どうして自分を好きになれないのか
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どうしたら少しずつ自分を信じられるようになるのか
について、やさしくお話ししていきたいと思います。
自分を大切にすると人生が変わると言われる理由
心理学の世界でも、最近は
「まずは自分を大切にすることが大切」
という流れが強くなっています。
なぜなら、自分を大切にできるようになると、
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他人にも優しくなれる
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人間関係が楽になる
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自分の気持ちが分かるようになる
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無理をしすぎなくなる
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生き方が少しずつスムーズになる
という変化が起こりやすいからです。
でも、そもそも
「自分を大切にする」ってどういうこと?
と感じる方も多いと思います。
そのヒントを知るために、まずは
自己肯定感や自己愛がどのように育つのか
から見ていきましょう。
自己肯定感・自己愛が育つ時期とは?
人には、大きく分けて二つの性格があります。
一つは、生まれ持った気質 と言われる先天的なもの。
もう一つは、育った環境によって作られる後天的な心の癖 です。
1. 生まれ持った気質
生まれたばかりの赤ちゃんにも、実は個性があります。
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よく寝る子
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よく泣く子
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マイペースな子
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自己表現が豊かな子
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負けず嫌いな子
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一人で黙々と遊ぶ子
子育てをしていると、本当に一人ひとり違うなと感じます。
だから私は、人は生まれた時からその人らしさを持っている と感じています。
2. 環境によって作られる心の癖
もう一つは、家庭や人間関係の中で作られていく後天的な性格です。
たとえば、
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お母さんがせっかちで、自分はいつも焦るようになった
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お父さんが怒りっぽくて、人の顔色をうかがう癖がついた
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失敗すると責められて、自分に厳しくなった
など、環境の中で身についた心の癖です。
大切なのは「先天的な気質」を否定しないこと
ここで、とても大切なことがあります。
それは、生まれ持った気質は変えられない ということです。
そして、その気質こそが
あなたらしさ を作ってくれているのです。
もし幼い頃に、その先天的な気質を否定され続けると、
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私はダメなんだ
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私はおかしいのかな
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どうしてこんなこともできないんだろう
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私は人と違っていけないんだ
というふうに、自分を責める癖が作られてしまいます。
多くの方が、
「自分は変わらなければいけない」
と思っています。
でも私は、
誰かのために自分を変える必要はない
と思っています。
この世に、あなたと同じ人は一人もいません。
そして、誰一人として価値のない人はいないのです。
一人ひとり違うからこそ、得意なことも違えば、感じ方も違う。
その違いがあるからこそ、この世界は豊かになってきたのだと思います。
自分を好きになれないのはなぜ?
ここで、よくある疑問があります。
「自分を好きになった方がいいのは分かる」
「でも、どうしても好きになれない」
「好きになろうとすると、ますます苦しくなる」
それは、とても自然なことです。
なぜなら、潜在意識の中に
「自分を好きになると困る理由」
が隠れていることがあるからです。
つまり、頭では
「自分を好きになった方がいい」
と分かっていても、無意識のどこかで
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自分を信じるのは危険
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喜ぶと恥ずかしい思いをする
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自分の感覚は間違っている
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自分を出すと否定される
という信念を持っていると、自分を好きになることが難しくなってしまうのです。
自分を好きになれない仕掛け
実体験から見える「信じられなくなる心の仕組み」
ここで、私自身の体験を少しお話しします。
小学生の頃、私は嬉しいことがあって母に話しました。
「お母さん、あのね。私、文化委員長に推薦されたよ!それで文化委員長をすることになったの!」
すると母は、こう言いました。
「文化委員長?ただの委員会の長でしょ?そんなの誰でもなれるわよ。そんなに大はしゃぎして、みっともない!」
その時、私は
傷ついた を越えて、恥ずかしい と感じました。
ああ、こんなことで喜ぶ私はみっともないんだ。
私の感覚は間違っているんだ。
私は馬鹿みたいなんだ。
そう感じたのです。
怖がりな私にとって、誰かに選ばれることは奇跡のように嬉しいことでした。
でもその喜びは、受け止めてもらえませんでした。
そこから私は、
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自分の感覚は間違っている
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自分の喜びは恥ずかしい
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自分を信じてはいけない
という信念を持つようになっていきました。
だから大人になってから
「あなたは素敵だよ」
「もっと自分を信じていいんだよ」
と言われても、
口では「ありがとう」と言いながら、心の中では
「この人が優しいからそう言ってくれてるだけ」
と受け取れなかったのです。
つまり、自分を信じていないから、人の言葉も信じられない のです。
自分を好きになれないのは、あなたが悪いからではない
ここまで整理すると、見えてくることがあります。
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先天的な気質は、生まれ持ったあなたらしさ
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後天的な心の癖は、環境の中で作られたもの
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生きづらさは、その両方の影響で生まれることがある
もし、私の怖がりな性格を理解してくれる大人がそばにいたなら、
きっと
「そんなあなたが推薦されたなんて、すごいね!」
「嬉しかったんだね」
と一緒に喜んでくれたかもしれません。
そうしたら私は、自分の感覚や自分らしさを、もっと素直に信じられたかもしれない。
人生は大きく変わっていたかもしれない。
そう感じることがあります。
ただ、ここで大切なのは、
誰かを悪者にすることではありません。
もちろん、虐待があった場合は別の話になります。
でも多くの方は、
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お母さんも優しい時はあった
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お父さんも悪い人ではなかった
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でも傷ついた
という経験ではないでしょうか。
だからこそ、
「自分が悪いんだ」
と責めてしまうのです。
でも、あなたが悪かったのではありません。
親子の性格や感受性が違っていたのです。
親は神様ではないので、完璧に子どもの欲求を満たすことはできません。
そのズレが、生きづらさにつながることがあるのです。
大切なのは「自分がどう感じたか」
私は、ここが本当に大切だと思っています。
正しいか、間違っているか。
誰が悪いか、悪くないか。
そういう二極ではなく、
「私はどう感じたのか」
そこがとても大切です。
たとえば、
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お母さんはそんなつもりじゃなかった
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だから傷つく私が悪い
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こんなことで傷つくなんておかしい
そう思ってしまう方もいます。
でも、そうではなくて、
「私はあの時、傷ついた」
「本当は一緒に喜んでほしかった」
これが、あなたにとっての事実なのです。
そこに触れてあげていいのです。
感じてあげていいのです。
「傷ついたね」
「本当は分かってほしかったよね」
「一緒に喜んでほしかったんだよね」
と、自分の気持ちを自分で受け止めてあげること。
そこから自己愛は少しずつ育っていきます。
HSPの方は特に自分を責めやすいことがある
HSP気質を持つ方は、とても敏感に周りの情報を受け取ります。
そのため、
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人の気持ちを察しやすい
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相手の小さな変化に気づく
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自分より相手を優先しやすい
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「私が悪かったのかも」と思いやすい
という傾向があります。
だからこそ、自分の気持ちにも優しく寄り添うことがとても大切です。
相手のことが分かる力は、素晴らしい力です。
でもそれと同じくらい、
自分の気持ちを感じること
も大切にしてあげてほしいのです。
自分を好きになるにはどうしたらいい?
では、どうしたら自分を好きになることができるのでしょうか。
私は、まずは
自分に感覚や感情を戻してあげること
が大切だと思っています。
親や他人がどう思うかは分からない。
でも、その反応によって傷ついた自分が確かにいる。
その傷を、
「こんなことで傷つく私はおかしい」
ではなく、
「私はこんなふうに傷ついたんだね」
「それだけ大切だったんだね」
と抱きしめてあげることです。
その感覚があるからこそ、人に対しても優しくなれたり、一緒に喜べる人になれたりします。
つまり、あなたの感受性は、あなたの素敵さにもつながっているのです。
たとえば、お母さんに怒っている自分がいたとしても、
それはお母さんへの愛情があるからこそ怒っているのですよね。
「分かってくれなくて悲しい」
「一緒に感じてほしかった」
そういう感情も、全部愛おしいものです。
カウンセリングは、あなたの素晴らしさを見つける場所
カウンセリングは、ただ悩みを減らす場所ではありません。
私は、
カウンセリングは、あなたの素晴らしさを発見する場所
だと考えています。
あなたの中には、まだ気づいていない魅力や、守ってきた大切な感覚や、優しさがあります。
傷ついた経験の中に隠れてしまっているそれらを、少しずつ見つけていく場所でもあります。
まとめ|自分を好きになるとは、自分の感じ方を信じてあげること
自分を好きになるとは、
完璧になることでも、嫌な部分をなくすことでもありません。
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自分の気質を否定しないこと
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自分の感じ方を認めること
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傷ついた自分を抱きしめること
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誰かの価値観ではなく、自分の感覚を信じること
そこから、自己肯定感や自己愛は育っていきます。
「自分を好きになるのがよく分からない」
そう感じる方も、まずは
「私はどう感じているんだろう?」
と、自分に優しく問いかけるところから始めてみてくださいね。
最後に
あなたがどう感じていたとしても、
それはあなたらしさであり、
大切な感覚です。
その感覚を否定しなくていい。
あなたはそのままで、もう十分大切な存在です。
自分を好きになることが、まだよく分からなくても大丈夫。
少しずつ、自分の感覚を取り戻しながら、自分を信じられるようになっていけます。
そのお手伝いができたら、とても嬉しく思います。
それでは、あなたにお会いできることを心よりお待ちしております。
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