解離性パートのカウンセリング体験談

弱い自分を受け入れてはいけない 20代 男性

この文は自分はプライドが高いと思っている人、男性の方には特に知ってほしい。いまの時代は男女等分けた考え方は好まれないが、自分は男だからこそ、特に男性の方には知ってほしいと思う。なぜなら、なかなか弱みを見せられない人が多いように思うからだ。
 自分がカウンセリングを受けたのは、自分の長年の悩みだった「複数の案件が同時に重なると焦ってしまい、頭では普段分かっている事柄でも焦って落ち着かなくなり、ミスを重ねてしまうため、根本的な問題を向き合い、改善したい」と思い受けた。
 自分がそもそも焦ってしまうのは仕事が遅いと思われること、言われることが恐怖であり、その事を極端に恐れていたからだ。

カウンセリングでは、最初に焦っている状況をイメージし、一度深呼吸をすると気持ちが落ち着くことを実感した。確かに自分が焦っている、焦りそうな状況で一度深呼吸すれば落ち着き、冷静になって作業を進めることは出来るだろう。しかし、実際の現場の状況になったときには、同じ様に深呼吸をして落ち着くことが出来るのだろうか不安だった。
その後自分の不安に思っているところを深掘りしていき、ここで明らかになったのが、自分の本心では助けを求めていたこと、本当は寂しさを抱えていたことだった。
実はここで出てきた”さみしさ”については、過去のカウンセリングで触れたことはあったが、そこから先は固く閉じてしまい、黒いボックスの中に固く閉じ込められているような感覚で、その中を覗くことはできなかった。
また、今までの日常では寂しさを感じることはなかったため、自分でもさらに深掘りしなかった。
今までのカウンセリングでも、セルフケアでも自分の本音本心に触れることは出来なかった。これは単に自分がプライドが高いだけでなく、そこに触れようとすると本心が逃げたり、固く閉じ籠ってしまい、何も感じられないことがあった。この部分に触れたくても、何の感覚、感情が動かない領域があった。  

これは内在性乖離というものが起こっており、自分のある感情の部分だけ切り離し、自分では感じられない、なかったことにしてしまう。自分の場合は人の温かさや、優しさ、愛情などをシャットアウトし、一切感じないようにし、それ以外の部分で生きてきた。  自分がこれらの感情から分離して生きてきたので、人に助けを求めることも、やさしくしてもらうことも、心配してもらうこともほぼなく、1人でやり抜いてきた。これが自負であり、プライドにもなったが、同時に生きづらさの要因にもなった。
だからこそ本当は始めてのことで分からない場合でも、出きると見栄を張り、最終的にミスになり、怒られる悪循環の繰り返しだった。自分でもなぜ素直に分からないことは聞けないのかは疑問だった。
結局はできないことも無理をしてしまい、また同じことを繰り返し、その度に「反省していない」といわれるが、自分でもその答えがわからなかったため、ただモヤモヤする日々を過ごしていた。自分ではこれはプライドによるものであり、改善することは難しいと思っていた。  しかし、心理療法を受けてからこの難しさはなくなった。
自分が受けた心理療法は、内在性乖離に特化したPIBRという方法だ。するといままでのEFTやパートの統合などの心理利用法では、自分の中で分離していたブラックボックスは開かなかったが、今回ようやく固いふたが開き、自分の本名本心、隠れていた本当の気持ちが明らかになった。
本音で出てきたことは、他者から受け入れてほしかったこと、見放さないで見守ってほしかったこと、優しく応援してほしかったなどだ。施術中は本音が泉のように涌き出てきて、止まることなく、ただただ涙とともに流れ続けた。
終わったあとはこれまでにない爽快感と、内側から涌き出てくる温かさ、内側からでるエネルギー感で満たされていた。  今までの方法ではうまく行かなかったにも関わらず、一回で分離していたのもに触れることができ、本音が見えたことで、自分にはなかったものが見えてきた。これは自分にとって始めての感覚であり、ただただ感動した。
これからは人に助けを求めてもいいし、1人で頑張らなくてもいい、もっと自分に優しくしていいし、ときには甘えてもいい。無理なとき、ハードワークのときは無理といっていい。今では心からそう思える。これからはようやく恥じることなく、抵抗感なく、わからないこと、無理なことはムリとはっきり伝え、出来ないことは出来ない、人にたいしても、自分に対してもより素直になって、聞くことができるはずだ。  人に甘えたい、自分に優しくする、寂しさを感じること、人に素直に頼ることは今までの自分にとって苦手であり、自分が苦しくなり、居心地が悪くなるため、感じないように分離してきた。これは大人として、社会人として、1人で生きていく上では不要だったからだ。人としての秩序を保ったり、自分に厳しくすることで自分を守っていた。    

大人、社会人で同じような気持ちの人も多いかもしれない。知らず知らずのうちに本音を殺し、本当は自分の一部であるにもかかわらず、ないことにする。普段は隠れて感じることはできないが、気持ちが乱れたり、感情が高まってくると出てくる。それは隠れていた自分の一部からのメッセージだ。  

なんとなく生きづらい、病気のようにひどく悪いわけではないが、心のなかがモヤモヤしたり、ざわざわする。こんなときこそ、本当の自分に戻るチャンスかもしれない。  隠れていたものに触れること、自分の一部を否定し続けたものを覗くことは恐怖であり、抵抗が強く難しいかもしれない。
しかし自分の一部を否定し、感情を殺し続けている状態では、本来の100%のエネルギーは使えない。こんな状態では毎日を気分よく、快適に過ごすことはできるだろうか?  だからこそ、今一度自分の心の状態を点検してほしい。自分の気持ちに素直になれているか?自分の本音を殺していないか?隠しているもの、殺しているものも大切な自分の一部です!  いままで自分で否定してきた部分なので、認めることは非常につらいかもしれない。だからこそ心の専門家、カウンセラーに相談し、丁寧に寄り添い、やさしく聞いてもらうことで、恐怖感なく向き合うことができるでしょう!  すると本当の自分と統一でき、ど れだけ日々を快適に過ごすことができるか?エネルギー少なく生きられるかを想像してほしい。
心のモヤモヤに気がついたなら、自分の心の声を素直に聞いてほしい。これで他者にも優しくすることができるようになる。人に素直になるためには、自分が素直になる必要があり、人に信頼されるためには、自分のことを信頼する必要がある。人は鏡の法則なので、自分で自分にしていることは必ず相手にも伝わってしまう。つまり自分が隠していたり、嘘をついている部分は、その嘘も相手に伝わってしまう。
このことはプライドの高い人、男性に試してほしい。男だから、女だから、社会人だから、大人なんだからという価値観にとらわれている人、そういった人に試してほしい。すると自然に人が集まり、自分も生きやすくなるし、ストレスも減る。さらに人間関係が改善され、仕事もうまく行くようになる。人から信頼され、任される仕事も増え、自分自身さらにスキルアップでき、成長できる。こんな自分の未来を想像してみたくないですか?  私の願いは、コロナ渦であっても、男女の自殺者の比率が2:1なのを減らすこと。
自分も本気でセラピストを目指していたのでわかることですが、やさしさや愛情、母性の部分は女性にしかできない。たぶん男性のセラピストでは支援はできても、愛情深く接したり、クライアントが感じることは難しいかかもしれない。  だからこそ、これからも悩みを抱えた人への心の支えになり、ますます活躍してほしいと切に願います。そして自分にはできない心の支援、やさしさや愛情の面を真見先生に託します。まだまだ世間には生きづらさを抱えた人が託さんいるので、これからも活躍を心から応援しています。  私の硬い心に希望の光を入れてくださり、有り難うございました。