頭の中がうるさい

頭の中で脳内会議がいつもする。という方がいらっしゃいます。
頭の中でごちゃごちゃと話していたり、批判してきたり、勝手に話しているなどが起きていらっしゃる方は一体何が起きているのでしょうか。

統合失調症という精神の病があります。統合失調症は幻覚・幻聴が聞こえたり、想像した事と現実が区別がつかなくなってしまう症状があり、脳内ホルモンの「ドーパミン」の過剰分泌によるものですから、精神科にご相談にいかれる事が一番早い回復方法だと思いますが、統合失調症ではなくても頭の声がしてうるさい。と悩まれている方がいらっしゃるのです。

ここから先は私がカウンセリングをしてきた経験によるものですので、エビデンスがあるわけではありませんが、「内在性解離」が起きている方に多くみられる悩みであると感じています。

頭の声の正体は、切り離してしまった自分の声だったりするのです。

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頭の中の声とは

「頭の中で声がしている。」それはどんな状態なのかというと、静かに過ごしている時の方が気づきやすいのではないかと思いますが、例えば車で一人で移動している時、ごちゃごちゃと頭の中で何か話していて、頭の中が騒がしい感覚を感じたりします。

この状態、実は頭の中の声に慣れてしまっている方は、ただ考え事をしていると思ったりしますが、内在性解離の経験者として言える事として、統合した後に感じたのは、考え事をしているときは、私は私一人の考えがあれこれ浮かんでくるのであって、何人かが話し合ったりしているとか、色々な自分が何か話している。という感覚ではないんです。

私も「こんな感覚で解離のない人は考え事をしているのか。」と統合が進んだ後に驚いたことの一つでした。
クライアントさんも、「頭の中がうるさかったんだと統合してきて初めて感じました。」と言われる事が多いんです。

人の適応能力の高さを感じる瞬間ですね。「当たり前」にすることで、気にならなくなり、辛い状態から守ろうとしてくれているんです。そうやってきっとたくさんの辛い思いを切り離したり、当たり前にしたりして、アダルトチルドレンたちは生き抜いてきたんでしょう。

そう考えれば、アダルトチルドレンたちはとても賢く強く柔軟な存在だと言えるのではないでしょうか。
「頭の声がうるさい」この記事に辿り着いたという事は、少なくとも既に自覚があるのだと思います。

それは、とても素晴らしい事ですね。「気づき」は回復の大きな一歩です。
気づくことができなければ、どうすることもできないのですから、先ずは気づけた自分を誇りに思ってあげてくださいね。

では、頭の声がうるさいことで、どんなデメリットとメリットがあるのかを一緒に考えてみたいと思います。

頭の声がうるさいメリットは、そうですね。いろんな考えが浮かぶので、多角的に物事をみられることでしょうか。
そして、怖い目に遭わないように色々と注意してくれたり、ブレーキ役にもなってくれていますよね。
他にもあると思いますので、カウンセリングに来たときに良かったら教えてくださいね。

では、デメリットはどうでしょうか?
私は、とにかく落ち着かないと感じていました。何かしようとすると色々言われる。
「あれはあってたの?」「これでよかった?」「失礼だったんじゃない?」「絶対あの人 嫌な気持ちになったよ」
「どうせ嫌われるから期待するなよ」「大丈夫か?」「またやっちゃったね」「まぁ、いいか」などなど。
本当に色々一気に話してくる感覚があって、ぐるぐる脳内会議がうるさい!という感覚のせいで、あまり今ここにある現実に集中できてない感じだったように感じます。

そして、夜眠る事がなかなか難しかったなぁと振り返って感じます。
静かな状態の時は、頭の声が大きくなるポイントなので、なかなか寝付けない。なんて事が毎日でした。
寝付くのに2時間とか かかることもあったりしました。眠りになかなか付けないのは結構しんどいんですよね…

何より、クライアントさんも私も共通することは、「不安感が常にある。」というのも、かなりしんどかったな。と感じています。
頭の中の声が不安を煽ってくることも多く、「この声黙ってくれないかな。」と本気で悩んでいました。頭の声が私の悩みを作ってくる。不安を作ってくる。そんな感覚がありました。

それから、リラックスがとても難しかったです。
うるさい環境でリラックスって無理難題だったな。と今は理解できますが、そのときは「リラックスしよう!リラックスしなきゃ!」とすればする程にできなくて、自分に自信がなくなる一方でした。

他にもそれぞれ違ったお悩みや辛さがあると思いますので、気づいたことや経験してきたことを教えてくださいね。

「内在性解離」というワードを知り、統合をした後にもたくさんの気づきや安心感を感じてきました。
内在性解離とは、どういうものかを知ったりするのも安心の1つとなりますので、どんなものなのかをご説明いたします。

内在性解離とは

内在性解離とは、過去の辛い経験によって心が耐えられないと判断すると、自分を切り分けてしまう解離性障害の1つです。

内在性解離が起きているということは、過去に何かしらのトラウマとなる出来事が起きているか、長期間ストレスがかかっていた環境にあったということです。
特にアダルトチルドレンさんは、過酷な過去の体験で知らず知らずのうちに内在性解離が起きていることが多いと感じる事があります。

内在性解離は、※解離性同一障害(DID)の方のように過去の記憶がなくなる訳ではなく、主人格の自分だけで生活できているので記憶はあります。
そして、1日の中で自分でなくなる。ということもないのでご自身では気付きにくい事が多いです。
(※解離性同一障害というのは、俗にいう多重人格という症状の事です。)

内在性解離が起きていると、どういう状態になりやすいかを見ていきましょう。

  • 突然分からない感情が湧いてくる事がある(不安・怒り・寂しさなど)
  • 離人感がある(自分に起きている事が非現実的に感じられるなど)
  • 自分ではコントロールできない感情に振り回されてしまう事がある
  • 頭の声がいつもうるさい
  • 限界まで何かしていないと寝付けない
  • 落ち着かない
  • 瞑想や自律神経の調整をいくらしても心が安定しない
  • 自分の中に何人もいる気がする
  • 批判的な声が常にする
  • 辛い感情がいつまでも消えない
  • 自分を斜め後ろから見ているような感覚を感じる事がある

などが多い症状です。
ご自身で気づきにくいと言ったのは、この状態が長くあると「当たり前」にしてしまっているので、例えば頭の中がうるさくて眠れなくても、いつも通りのことなので気になっていない。という状態だからです。

生きづらいな。常に辛い。疲れる。何もやる気が起きない。などという症状があったり、感情のコントロールが効かないことで、人間関係につまづく事が多いと悩んでいるけど、何故なのか分からない。

これまで色々なカウンセリングなどを受けたけど、なにか解決できない事がある。
何かは上手く説明できないけどまだ生きづらさがある気がする。と感じられて、様々なことをネットなどで調べるうちに「内在性解離」というワードの辿り着いた。というクライアントさんもいらっしゃいます。

頭の声がうるさいのは、内在性解離が起きていたからだったのかも。と分かるだけでも、先ずは安心される事でしょう。
そして、内在性解離にはどんな心理療法が有効なのでしょうか。

内在性解離とインナーチャイルドの関係

内在性解離が起きる原因は過去の経験のトラウマだと先ほど書かせて頂きました。
過去のトラウマの癒しというと、カウンセリングに詳しい方や心理セラピーを受けられた経験のある方は、「インナーチャイルドセラピー」を連想される方も多いかと思います。

インナーチャイルドセラピーは、大変素晴らしい効果が期待できるセラピーで、トラウマや愛情飢餓が起きている方には有効なセラピーなので、私のカウンセリングでも施術しているセラピーの1つです。

ですが「内在性解離」が起きている場合は、通常のインナーチャイルドセラピーでは、バラバラになってしまった自分を感じ切ることが難しいと感じています。

解離した自分はインナーチャイルドであるとも言えますが、「内在性解離のセラピー」で出てくるのは、幼い子供というだけでなく、時に自認している性別ではない自分であったり、大人の自分であったりすることもあるのです。
自認している性別が女性である場合、男性の自分を創ることで自分を護りやすくしたのではないか。と私は考えています。
子供であったり、普段の自分とは性格が全く違って攻撃的であったり、泣き虫であったり、天使のようであったり、多種多様な自分が出てきます。
その全ては「自己愛」を持った素晴らしい自分です。なので、統合すればするほどに自己愛が戻ってくる。と私は感じています。

インナーチャイルドセラピーで内在性解離の回復が難しい。もう一つの理由としては、思い出すと苦しい記憶を切り離したくて、解離をさせているので、通常のインナーチャイルドセラピーでは、なかなか出てきてくれない。という事があったりするのだと思います。
ですので、「インナーチャイルドで癒されなかった」というのは、自分をある意味で守る力が働いたということでもあります。

「インナーチャイルドじゃないよ。」という事と、「その方法では自分が辛くなるから嫌だよ。」と潜在意識はインナーチャイルドセラピーでは出さなかったのかも知れません。

内在性解離に有効なUSPTという心理療法があります。
この方法はまだ現在は扱えるカウンセラーが少ないので、初めてお知りになる方の方が多いと思います。

すごく荒っぽい説明ですが、切り離してしまっている自分をタッピングを使って呼び出してあげて、最後にまたタッピングで統合させてあげることで、これまで解離していた自分が背負っていた「苦痛」を流してあげるセラピーです。

 

「時間は薬」なんて言われますが、解離症状がある方は、苦痛を抱えたまま止まってしまっているので、時間が癒しにならなくなるのです。

インナーチャイルドセラピーで癒しを行ったり、愛情補給をしても改善が難しかったのは、解離している自分には届いていないからなんです。

インナーチャイルドセラピーだけではなく、例えば自律神経の調整をしたり、色々なセラピーを受けても改善が難しかったのは、もしかしたら解離してしまっている自分は癒しを一度も感じたことがないからなのかも知れません。

 

離れてしまっているので、自分であったとしても、全く別の自分と考えてあげる必要がある。
一人の人格として、丁寧にセラピーをして主人格のあなたと統合することで、マインドフルネスなどの効果も実感して行くことができるでしょう。

頭の中の声がうるさい時に、瞑想は難しいですよね。瞑想をしようとすればするほど、頭の中の声は大きくなり、全く「無」になることも集中することも難しくなってしまいます。
自分の意思とは関係なく、話されるのですからコントロール出来なくて当然でしたね。

何かが出来ない時は、出来ない理由があります。あなたの能力が低いからではなく。
許容範囲を超えて出来ない。ということの方が多いのです。
理由を知り、自分を理解して認めてあげられることは自己受容になります。

もしかしたら、これまでご自分のことを信頼することが難しかった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
自分を信頼することは、無理してすることでもなければ、頑張ってすることでもなく。少しの勇気と、自然な気持ちで出来ていくものだと私は感じています。

 

これまで、何をしても回復が難しかった。と感じられている方は、一度ご相談ください。
(カウンセリングで回復するのが難しい症状によってはお断りさせて頂くことがございますので、予めご了承ください。)

一人一人違う価値観があるからこそ、クライアントさん自身で答えを見つけ、その答えを尊重し、解決できるようにお手伝いさせて頂きたいと思っております。

あなたにお会いできることを心よりお待ちしております。

 


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