自己肯定感が上がらないのはなぜ?苦しい時に本当に大切な自己受容と自己愛

自己肯定感を育てようとすると苦しくなるのはなぜ?

自己肯定感が上がらない時に本当に大切なこと

今、もしかするとあなたは、

「自己肯定感を上げようとしているのに、うまくできない」
「自分を褒めようとしても、全然しっくりこない」
「むしろ、自己肯定感を育てようとすればするほど苦しくなる」

そんな思いで、このページを読んでくださっているのかもしれませんね。

心がモヤモヤしてしまう時というのは、
自分に対して

  • 不信感

  • 嫌悪感

  • 失望感

  • 情けなさ

  • 寂しさ

のような気持ちを抱えている時ではないでしょうか。

たとえば、

「あの人にあんなことを言ってしまったけど、大丈夫だったかな」
「変に思われていないかな」
「誰かとつながりたいのに、怖くて素直になれない」
「一人ぼっちで寂しいけれど、人を信じるのも怖い」
「私の話はどうせ否定される気がする」

そんなふうに、私たちは日常の中でたくさんのことを気にしながら生きています。
人間関係で悩んだり、自分の性格に悩んだり、心が満たされずつらくなったりすることもありますよね。

そんな時、どうでしょうか。
あなたはご自身のことを好きでいられるでしょうか。
大切にしてあげられているでしょうか。


自己肯定感が流行ったけれど、苦しくなる人もいる

少し前に、「自己肯定感」という言葉がとても流行りました。
自分を認めよう、自分を褒めよう、自分に優しくしよう。
そういった言葉を見聞きする機会も増えましたよね。

もちろん、自己肯定感は大切です。
けれど実は、心がつらい時ほど、自己肯定感を上げようとしてもうまくいかないことが多いのです。

なぜなら、つらい時には

「何を褒めたらいいのか分からない」
「自分の良いところなんて見つからない」
「そもそも自分が嫌いなのに、どうやって肯定すればいいの?」

という状態になりやすいからです。

自己肯定感を高める方法としてよく言われる
「できたことを褒める」
「良いところを見る」
というやり方が、かえって苦しさにつながる方もいます。


自己肯定感を上げようとするほど苦しくなる理由

自己肯定感とは、自分に対して肯定的な評価を与えることです。

たとえば、

  • 掃除ができた自分はえらい

  • 今日も仕事を頑張った自分はすごい

  • 人に優しくできた私は素敵

というように、自分の行動や結果、良い面に目を向けて、自分を肯定していく感覚です。

でも、これが難しい時があります。
それは、心が弱っている時や、余裕がない時です。

たとえば、恋人に振られた直後に
「自分を肯定してください」
と言われても、なかなかそんな気持ちにはなれませんよね。

悲しみや絶望感でいっぱいの時に、自分の良いところを探すのはとても難しいものです。

また、これまで一度も心が満たされた感覚が少なかった方は、そもそも
「自分を認める」
という感覚自体が分からないこともあります。

つまり、自己肯定できないことの方が自然な時があるのです。

それなのに、

「自己肯定感を上げられない私はダメなんじゃないか」
「自分を褒めることすらできないなんて情けない」

と、さらに自分を責めてしまう。
それが、自己肯定感を育てようとすればするほど苦しくなる理由のひとつです。


ネガティブな感情は悪者ではない

心に余裕がない時は、プラスのことを見ようとしても、すぐにマイナスが飲み込んでしまいます。

しかも人間は、もともとネガティブに反応しやすくできています。
これは、あなたが弱いからではなく、脳の仕組みでもあります。

なぜなら、ネガティブな感情は
自分を守るための感情
だからです。

危険を察知したり、傷つかないようにしたり、もう二度とつらい思いをしないようにしたり。
ネガティブは、本当はあなたを守ろうとして働いているのです。

だから、自己肯定感が上がらない時にまず必要なのは、
「ポジティブにならなきゃ」
と無理をすることではなく、

「今はできなくても大丈夫なんだ」

と安心させてあげることなのです。


ネガティブが大事な理由

ネガティブな感情を好きな人は、あまりいないと思います。
むしろ、

「こんな不安な気持ち、なくなってほしい」
「ネガティブ思考のせいで苦しい」

と感じる方の方が多いでしょう。

私もそうでした。
ネガティブなんていらない、こんな感情がなければもっと楽なのに、と何度も思ってきました。

でも、ネガティブな感情には大事な役割があります。

たとえば、目の前にお腹を空かせたライオンがいたらどうでしょうか。
「大丈夫、大丈夫」とポジティブなことだけ考えていたら、命を守ることは難しいですよね。

「怖い」
「危ない」
「逃げなきゃ」

そう感じるからこそ、自分を守る行動が取れます。

つまり、ネガティブな感情は
あなたを危険から守るための反応
でもあるのです。

潜在意識は、楽しいことよりもまず先に、
あなたを守ること
を大切にしています。

だから、つらい経験や傷ついた体験ほど、強く記憶に残りやすいのです。


自己肯定感よりも先に必要なもの

ここで、私が一番お伝えしたいことがあります。

それは、
自己肯定感が上がらない時は、先に自己愛や自己受容を育てることが大切
だということです。

条件付きで自分を褒めるよりも、
まずはありのままの自分を受け入れること。

それが、心がつらい時にはとても大切です。

自己肯定感は、

「できた自分」
「うまくやれた自分」
「良い結果を出した自分」

に対してプラス評価をする感覚です。

でも、自己受容は違います。

できてもできなくても、今の自分をそのまま認めること
です。

たとえば、

「私、今すごく傷ついてるんだな」
「寂しいって感じてるんだね」
「不安なんだね」
「怖いんだね」

と、今感じていることを、そのまま認めてあげることです。

これが、自己愛を育む大切な土台になります。


自己受容が心を安心させる

実は、何がつらいかというと、感情そのものだけではなく、
その感情を受け止めてもらえなかったこと
がつらさを大きくしていることがあります。

たとえば、寂しさを感じた時に、

「寂しいなんて甘えだよ」
「そんなことで悲しむなんておかしいよ」
「気にしすぎ」

と言われてしまったらどうでしょうか。

寂しさに加えて、不安や恐怖や孤独感も膨らんでしまいますよね。
その結果、潜在意識は

「寂しさを感じることは危険だ」

と覚えてしまうことがあります。

だからこそ、今からでも

「寂しいって感じてるんだね」
「そう感じて大丈夫だよ」
「不安なんだね」
「怖かったね」

と、自分の感情に言葉をかけてあげることが大切です。

この言葉かけが、自己受容になります。


自己肯定感が上がらない時の具体的な言葉かけ

自己肯定感を無理に上げようとするより、まずは今の自分にこんなふうに声をかけてみてください。

  • そう感じてるんだね

  • 今、つらいんだね

  • 不安になってるんだね

  • 傷ついたんだね

  • 寂しかったんだね

  • それだけ頑張ってきたんだね

  • 今は肯定できなくても大丈夫だよ

大切なのは、元気づけることよりも、
今の状態を否定せずに認めること
です。

感情は、感じたあとにしか否定できません。
つまり、もうすでに感じているものなのです。

だったら、否定するより
「そう感じたんだね」
と受け止めてあげた方が、心は少しずつ落ち着いていきます。


自分で受け止めるのが難しい時は、人の力を借りていい

とはいえ、自分で自分を受け止めるのが難しい時もあります。
ずっと否定されてきた方ほど、自分に優しい言葉をかけることが難しいこともあるでしょう。

そんな時は、まず誰かに受け止めてもらう経験が必要なことがあります。

  • 否定されずに話を聞いてもらう

  • 気持ちをそのまま受け入れてもらう

  • 「そう感じていいんだよ」と言ってもらう

そうした体験を通して、人は少しずつ
自分の感情を自分でも受け止められるようになっていきます。

カウンセリングは、まさにそういう時にご利用いただける場所です。


まとめ|自己肯定感が上がらない時は、自己受容から始めていい

自己肯定感を育てようとしてもうまくいかない時、
それはあなたがダメだからではありません。

心が苦しい時、余裕がない時、傷ついている時には、
自己肯定感が上がらないのは自然なことです。

そんな時に本当に大切なのは、
無理に自分を褒めることではなく、

今感じている感情を否定せずに受け止めること
です。

  • 寂しい

  • 不安

  • 傷ついた

  • 怖い

  • 悲しい

  • つらい

そう感じている自分を、そのまま認めてあげる。
そこから、自己愛や自己受容が少しずつ育っていきます。

自己肯定感が上がらない時の解決のヒントは、
「もっとポジティブになろう」と頑張ることではなく、

「そう感じてるんだね」と自分を安心させてあげること
なのかもしれません。

今のあなたに必要なのは、叱咤激励よりも安心です。
どうか、ご自分の気持ちを置き去りにせず、やさしく受け止めてあげてくださいね。

 


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