自己肯定感が持てない

心の陽のあたる場所カウンセラー 柳田 真見です。

今、もしかしたら、自己肯定感を育てようとすればするほどに出来ず、心がモヤモヤして、お辛くて解決方法はないかと、このページを読んでいただいているのかも知れませんね。

心がモヤモヤしてしまう時って、きっとご自分に対して不信感や嫌悪感や、失望感などの気持ちを感じている時なのではないでしょうか?

例えば、あの人にあんな事言っちゃったけど、大丈夫だったかな?とか、変に思われてないかな?とか、
誰かに愛されたい。とか、一人っぼっちで寂しいのに誰かと繋がるのも怖い。だったり、気持ちを素直に表現することへの恐れだったり、
自分の話はいつも否定されてしまう。など、私たちはいろんなことを気にして、日常生活に疲弊してしまうことがありますよね。

それぞれ色んな悩みがあると思います。人間関係でのことで悩んだり、自分の性格のことで悩んだり、心が満たされず辛い思いをしていたり、そんな時、どうでしょうか?ご自身のことを好きですか?大切にしてあげられているでしょうか?

少し前に「自己肯定感」という言葉がとても流行ったことがありますね。
自己肯定感は、自分を褒めてあげましょう!という自分に対して好意的に褒めることですが、実は、心がお辛い時は、自己肯定感を上げても、満たされないことの方が多いです。

そもそも、何を褒めればいいのか分からなかったり、自己嫌悪している時に褒める言葉が出てこない。なんてことの方が多いのではないでしょうか?

自己肯定することはとても大切なことですが、心が辛い時は肯定よりも、もっと大切なことがあるんです。

自己肯定しようとすればするほどに苦しむ理由

自己肯定とは、自分を肯定すること。つまり、出来た自分に対してプラスの評価をしてあげることです。
お掃除してえらいね! とか、仕事で⚪︎⚪︎出来た私は素晴らしい! とか、人に優しくして私は良い人だ。とか、そうやって行動や、した事に対してや、プラス経験を探して、自分を肯定することを自己肯定と言います。

それが出来ない時が、どんな時かというと、心が弱ってしまっている時や、そもそも心に余裕がない時は、自分を肯定的な視点で見ることが出来なくなる時があります。

恋人に振られた直後に、自分を肯定してください。と言われても、自分の良いところを探せません。
悲しみや絶望感で心がいっぱいに支配されますよね。
また、一度も心が満たされたことがない方が、自分の良いところを見なさい。と言われても、自分の存在自体に不信感を持っている場合、自分が何をしてもプラスに感じることは難しいわけです。

自己肯定できないことの方が自然な時があるということです。

ですが、自己肯定できないことで、ますます自分に対して不信感や不安が増してしまう。
「私は自分を肯定するところを見つけられないからダメなのでは?」「私は、自分を褒めることすらできない。」などと、自分をますます責めたり、嫌になってしまうのです。

心に余裕がない時にプラスは見れない。またもし仮に探せたとしても、すぐにマイナスがプラスを飲み込んでいってしまうのです。
人は、基本的にネガティブに反応するように作られています。それは、プラス体験よりも、ずっと潜在意識的には、ネガティブの方が価値があるからなんです。

ネガティブは、自分を守るための感情だからです。

なぜ自己肯定出来ない時があるのかを、お分かり頂けたかと思います。

先ずは、「出来なくても大丈夫だよ。」と安心させてあげましょうね。

ネガティブが何故重要なのか

ネガティブな感情をお好きな方は、珍しいと思いますが、実はネガティブは自己愛なんです。

衝撃的ですね(笑)分かります。私も同じ気持ちでした。「ネガティブなんて要らない。こんなに苦しいのは、この思考や感情のせいだ!」と、すごく嫌っていました。

なぜネガティブなことが重要なのか答えを一緒に考えてみて頂きたいのですが。

「目の前にお腹を空かせた雌ライオンがいます。ポジティブだけだとどうなると思いますか?」

もし檻に入れられていたとしても、この危険性は変わらないと思います。

「ライオンは怖い。肉食だから危ない。」そんな感情や思考がないと、自分を守ることって難しいんですよね。

そうなんです。潜在意識は、命を守ったり、あなたを危険から回避させてあげることを一番に考えていますので、ポジティブ体験よりもネガティブ体験を何より大切にしようとしてくれます。

自分を護ろうとしてくれる思考や感情だったんです。ネガティブな気持ちになったものは大切に保管しようと潜在意識はします。
それは、もう二度と辛い思いをさせないようにするためだったんです。

ここから、トラウマになる。ならない。という分かれ道があるのですが、今回は自己肯定感についてなので、また別の機会に一緒に考えていきましょう。

なので、ネガティブな気持ちや思考が強い時は、ポジティブな事を考えることが出来ない。ということです。

ネガティブは自分を護ってくれていたことがお分かり頂けたかと思います。では、そんな時はどうしたらいいのでしょうか?

自己肯定できない時は

ここからが、実は私が一番伝えたかったことでもあります。

自己肯定できない時は、自己愛を育むことです。

条件付けの肯定感ではなく、ありのままを受け入れる自己愛が実は、自己肯定感よりもずっと大切だと、私は経験上感じています。
自己愛はどうやって育むのだろう?という疑問が出てきますよね。

それは、条件付けでない「自己受容」をしていくことです。
条件付けの褒めるではなく、例えば傷ついている自分を感じたら、傷ついている自分をただ認めてあげる。
「私、これで傷ついているんだね。」と認めてあげると、安心感になります。

実は、何が辛いのかというと、その感情を感じた時に、安心感がなかったことが原因で、さまざまな自己否定が起きてしまいます。

寂しさを感じた時に。「寂しかったね。」と受け入れられて安心した経験がないと、寂しさを受け止めてもらえないことで、
寂しさ+不安や恐怖 とネガティブな感情が膨れ上がってしまって、とても大きな感情になってしまい、潜在意識は寂しさを感じることは危険なことだと覚えてしまい。強い抵抗感が生まれてしまいます。

なので、寂しさを感じた時、ゆっくりと呼吸をして、「寂しいって感じてるんだね。感じて大丈夫だよ。」と寂しさを感じても良いと、今感じている感情や思考に一度許可を与えてあげると、安心してくれることがあります。

この言葉かけの行動が自己受容になって行きます。

今感じている感情を否定したところで、それは既に感じた後でしか否定できないものなので、嫌な言い方をすれば、既にもう感じてしまっている。という事になります。

誰にどんなに否定されようとも、私はそう感じてしまっている!という事です。
「寂しいなんて大人が感じるなんて。そんな声が聞こえてくるかも知れない。」それは過去のどこかで、あなたに寂しくなって欲しくない誰かの言葉だったり、寂しい感情を自己受容できていない方の言葉なのかも知れません。

自分に正直に素直に生きることは、とても呼吸しやすく生きやすいですね。
それを自分で癒したり、受け入れて安心させてあげられるなんて、本当に素敵です。
だって、誰かにしか癒せないとなったら、その人が現れるまでずっと苦しいという事ですけど、自分はいつでも近くにいて、誰よりもそれがどうして辛かったのかを分かってあげられますものね。

それが難しい時は、人に一旦受け入れてもらう経験や愛が必要な時です。
カウンセリングは、そういう時こそ、ご利用頂ける場所ですから、どうか安心してカウンセリングをご利用ください。

 

今感じている感情や思考に、「そうなんだね。そう感じてるんだね」などと、どう安心させてあげられるか。を考えて言葉かけをしてあげると、自己肯定感が上げられない時の解決のヒントになるかなと思い記事を書かせて頂きました。

 

 


お問い合わせはこちら


お電話でのお問い合わせは 055-288-0948

心の 陽のあたる場所
山梨県中巨摩郡昭和町清水新居959−1