自分らしく生きる選択

時代が刻々と変化する中、自分らしさを表現していい時代に変わってきましたね。
その中で、自分らしさとは何か?自分らしいと我儘の違いとは何か?とカウンセリングで聞かれる事が増えてきました。

自分らしさとは?

先ず、そもそも自分らしさとはどんな状態の事を言うのでしょうか?
自然体であること。心の思うままである事…
あなたは、どんな状態の事だと思いますか?

私は自分の感情をあるがまま感じる事が出来て、否定しないでいられる状態こそ自分らしさだと思います。

どの自分が出てきてもいったん否定しないで、受け止めてみる。

愚痴を言ってはいけない!と自分を否定をするのではなく、愚痴を言っている自分に対して肯定的に認めてみる。そうすることで、本当は「不安」を感じている自分だったり、相手に対する「期待」だったりと、新たに気づく自分があったりするものです。
その事を詳しく書くと一つのブログが書けてしまう程になってしまうので、また別の機会に書こうと思います。

話を戻しますが、自分らしさが分からない方の多くは、ちゃんとした依存や我儘をしてこられなかった方や自分の気持ちを表現できなかった方に多いんだと思うんです。

もし小さい頃にちゃんと依存していたら、大人になってから余計な依存心は持たないし、人にどうにかしてもらわなくても自分の面倒を見る事も、人に頼る事もバランスよく出来る。

ちゃんと自分の気持ちを受け止めてこられた方は、自分の本当の気持ちに気付いてあげてフォローしてあげる事が出来る。

だから、やりたいことが分っているし、もし分からなくて困ったとしても、人との関わりの中で自分を見つけられるけど、ちゃんと依存してこられなかったり我儘を受け止めて貰えなかったり、自分の本当の気持ちを感じる事すら認めていないと、人に合わせた生き方や依存心から、嫌われない生き方ばかりを選択しなくてはいけなくなり、自分らしさを見つける暇がなくなってしまうんですね。

この状態を他人軸と言います。他人軸で生きると、どうなるかというと。
・自分で物事を決められなくなる。
・誰かにOKを求めてしまう
・不安になりやすくなる
・悪いのは全て相手か自分になる
・他人にこうしてほしいと要求ばかりが増えてしまう
・自分の感じる感情は人から与えられたものだと感じて辛くなる
・いい子を演じる
・NOと言うのが怖くて言えなくなる
・なんでもかんでも人に答えを求めたくなる
・自分の意見を言えない
・人の顔色ばかりが気になる
・自分の幸せも不幸せも誰かのせいになる
・人生がつまらなく感じる
・諦めやすく、続ける事が困難
・生きている事が苦痛になる
・引きこもりがちになる

上記はほんの一部の例ですが、とても生き辛く感じますよね。
自分で自分を幸せにしてあげたり、気持ちを満たせない状態になってしまう状態ですから、すごく苦しいと思います。

人に嫌われるのが怖いと感じていては、自分を目の前にいる相手に合わせる事に力を使ってしまっているわけですから、自分らしさを見つける暇がないわけですね。

上記に挙げたものは「アダルトチルドレン」に多く当てはまる内容です。

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アダルトチルドレンは、親の機嫌や顔色を伺わなくてはいけない状況や状態が続く幼少期時代がありましたから、嫌われない様に…怒らせない様に…と神経を張り巡らせ、常にいい子を要求されたり、そういう状態でなくては生きられなかったからこそ、他人軸になりやすくなり、自分らしさが分からなくなってしまうという事が起きます。

怖いときに怖いと言えなかった。怯えているだけでも怒られたり否定された。不安や寂しさを感じた時に受け止めて貰える受け皿がなかった。褒めて認めて貰えないばかりか、いつも否定的な言葉や罵りばかりを受けていて、自分という存在を信じる事が出来なかった。そんな状態ばかりが続くと、自分不信になってしまいます。

誰にでも確かに欠点もある。でも、その裏側にはプラスの面もあるのです。

私は幼い頃から「落ち着きがない」とよく怒られていました。きっと私の親は落ち着いた子供を望んでいたんでしょうね。でも、私は違ったので、親の気に入らない子どもだったんだと思います。

そうすると、怒られてばかりになり私は自分らしく表現する事を怖れていくようになりました。
楽しいときに限って「うるさい!」「ジッとしていなさい!」そう怒られていました。
もし、親が活発な子が好きだったら、きっと私は自分を嫌いにならなくても良かったのかも知れません…それで、私は自分を抑えていつもおとなしい良い子を演じていました。

そうして大人になった私は、相手が何を望んでいるのか瞬時に判断し自分をその相手の都合に合わせる他人軸の自分を選択していくようになったのです。

そして、大人になって自分らしさが分からなくなりました。

当然と言えば当然ですよね。自分の気持ちよりも、相手の望む気持ちを優先することで自分を作ってきていたのですから…

自分らしさは相手に合わせる事でした。先ずは、それを受け容れました。

何事も、先ずは目の前にある自分から受け容れていく事が大切です。

大人しく生きる事を選択せざるを得なかった。そうしないと幼い頃の私にとっては生き辛かったのです。そんな理由があったのですから、責めたり嫌ったりしては過去の自分に対してとても失礼ですよね。

その理由もあるがままに受け止めて、そこからやっと自分はどうしたのか…と考える準備が整います。

幼少期の私は、確かに大人たちの顔色を伺って生きなくては生き辛い環境だったけど、現在の私は幼少期の私と違って、もっと自由に振舞う事が出来るようになっている。じゃあ、今はどんな自分を選択したいのか…と自分の心に問うと、私は、自分をもっと大切に考えてみたい。もっと自分を表現して相手とのコミュニケーションを楽しみたい!と価値観や考えが変わってきたので、昔の価値観では生き辛いと感じるようになってきたんだと気付きました。

相手の正解を探してしまう。それが出来ない時はひどく落ち込んだり、自分がとても駄目な人間に思えて仕方ない。と自分を責めてばかりで、生きるのがとても大変でした。

「人に嫌われるのがとても怖かったのです」

嫌われるのは自分のせいだ! 嫌われるのは私が間違えたからだ! と人に嫌われるのは全て自分の努力不足であり、自分がいけないんだ。と本気で思っていました。

こんな価値観では当然自分らしく振舞うことは出来ないですよね。

落ち着きのない私は嫌われる… きっとあの人は私のそういう部分が見えて幻滅してしまったんだ。もしかしたら、相手の話を聞かずに自分の話ばかりして落ち着いて話を聞いてなかったのかな?
楽しく会話をして帰ってきた日に限ってこんな気持ちから不安が強く襲ってきてしまい。相手に嫌われていないかばかりが気になってヘトヘトに疲れていました。

ある時に勇気を出してお友達に「なんか私ばかり話してしまっていない?ごめんね。」と言ってみたことがありました。
友達は驚いた顔をした後に「めちゃくちゃ楽しくて、まだまだ一緒に居たいくらいだよ!」と言ってくれた言葉に、とても救われたのです。

とても信頼していた友達だったのもあって、その言葉で私は自分のいつも感じてる不安を疑う事が出来ました。

落ち着きがないをプラスに取ると、元気がある。明るく見える。夢中になれる。ととらえる事もできますよね。
このように物事には必ずプラスとマイナスがあります。私は怒られた事で落ち着きのない自分はいけない。とマイナスに取ってしまっていたのです。

このように自分で感じるマイナスは必ずプラスの面があるのです。

 

わがままと自分らしさの違いとは

自分らしく振舞う事で、わがままになってしまうのでは?と恐れてしまう方がいます。
わがままとは、どういった事を言うのでしょう?googleで調べると

相手・まわりの者の意に反して、無理な事でも自分がしたいままにすること。したいほうだい。

とあります。

この状態の方は自分の事を本当の意味で好きではないんだと思います。何故なら、人の気持ちを考えられない状態って自分の事を大切にしてこられた人でしょうか?
悲しいときや辛いときに自分に寄り添ったり共感したりしてこられた人でしょうか?

ありのままの自分で生きるとは、ありのままの感情を自分が感じ、寄り添う事であり、相手にぶつけていい!という事ではありません。

悲しいときに「あなたのせいで私が悲しいじゃない!」と言ってぶつける事は、悲しみを感じる自分に対して否定しているからであり、悲しみを感じる自分を大切にする行為ではありませんよね。

悲しみを感じているのはあなたであり、相手ではありません。

自分の感情は自分で面倒を見てあげる。

このポイントさえ分かっていれば、あなたが感じているようなわがままにはならないと思います。どんな自分でも受け容れていく、そしてどんな自分でも自分に責任を持つ事が大人ですものね。

自分らしく生きることというのは、自分にとって辛いことやマイナスも受け容れていくということですから、自分の都合の良いところだけを受け容れる事とは全然違うんですね。

その強さは、自分が今現在どうなっているのか…という気づきから起こります。
自分自身を知る事が大切です。私が、友達の言葉で気づいたように変化を起こすためには、自分自身を客観視できた時に起きるんです。

カウンセリングを通して、現在の自分を知って頂き、その自分は本当にマイナスなのか…実はプラスなのに嫌ってしまっていないかを判断して頂く事をしております。

自分自身を受け容れられた時、あなたは本来のあなたとして輝く事が出来るのです!

代表カウンセラー 柳田 真見

 

 

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